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科長あいさつ

青景先生

私たち呼吸器外科は、肺がんをはじめとする胸部の腫瘍に対し、患者さんが安心して治療に臨める環境づくりを最も大切にしています。安全性を第一に据えながら、常に質の高い医療を提供することを使命として日々診療にあたっています。

当科の治療方針は、確かな科学的根拠に基づいた医療を軸としつつ、患者さんの身体的負担をできる限り軽減することにあります。特に外科治療では低侵襲でかつ肺機能への影響を最小限に抑えながら、がんの根治を目指した手術を追求しています。

また、質の高い医療は一人の医師だけで成り立つものではありません。看護師、薬剤師、リハビリスタッフなど多職種が連携し、それぞれの専門性を生かしたチーム医療を実践することで、安定した医療体制を維持しています。今後も技術と知識の向上に努め、信頼され続ける診療科でありたいと考えています。

肺がんと聞くと、不安や恐怖を感じる方が多いのは当然のことです。しかし実際には、その性質や進行の仕方は多様であり、同じ病気であってもより適した治療は患者さんごとに異なります。大切なのは、情報を正しく理解し、ご自身が納得できる治療方針を選択することです。

近年、薬物療法や手術技術の進歩により、肺がんの治療成績は着実に向上しています。進行した症例においては、薬物療法や放射線治療と手術を組み合わせることで、より高い治療効果を目指しています。一方で、依然として課題も残されており、さらなる改善が求められています。私たちは患者さんやご家族と十分に対話を重ね、信頼関係を築きながら、一体となって治療に取り組むことを重視しています。

さらに、当科では新しい治療の開発にも積極的に関わっており、国内外の臨床試験や研究に参加しています。こうした取り組みにより、標準治療に加えて新たな選択肢を患者さんに提供できる体制を整えています。年間の手術件数も多く、豊富な臨床経験をもとに診療の質の向上に努めるとともに、その成果を広く発信しています。

日々の診療においては、患者さん一人ひとりの声に真摯に耳を傾けることを何よりも重視しています。複数の治療選択肢の中から、それぞれの患者さんにとってより適した方法を共に考え、よりよい医療を提供していきます。そして、治癒の可能性がある限り、その機会を最大限に生かすために、チーム全体で力を尽くします。

胸部のレントゲンやCT検査で異常を指摘された場合や、診断に不安を感じた際には、どうぞお気軽にご相談ください。患者さんご自身にも治療の主体として関わっていただきながら、ともにより適した医療を築いていきたいと考えています。

国立がん研究センター東病院 呼吸器外科長
青景 圭樹

更新日:2026年4月1日