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抗がん剤のアルコールについて

抗がん剤のアルコールについて

治療に使用する抗がん剤の中には、アルコールに注意するものがあります。
パクリタキセル(商品名:タキソール)とドセタキセル(商品名:タキソテール)です。これらの薬の成分は、水に溶けにくい性質を持っているため、無水エタノール(アルコール)を含んだ液体に溶かして治療に使用しています。

具体的には
パクリタキセルのアルコール量

アルコールの図
  • 1週間ごとに治療を行う際の1回のアルコール相当量
    コップ一杯(約200ミリリットル)のビールに相当します
アルコールの図
  • 3週間ごとに治療を行う際の1回のアルコール相当量
    ジョッキ一杯(約500ミリリットル)のビールに相当します
アルコールの図

ドセタキセルのアルコール量は、パクリタキセルよりは少ない量に相当します。また、アルコールを含まない製品も存在します。
このため、お酒に弱い方、飲めない方は、前もって医療スタッフにお知らせください。
また、これらのお薬の点滴を外来通院で受けた後、車を運転すると飲酒運転と同様の状態になります。安全のためにも、治療を受けられるときは、ご自分の運転での来院はお避けください。

更新日:2023年3月30日