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「健康食品」は安全?

「健康食品」は安全?

健康食品は、科学的・医学的定義や法律上の定義は無く、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般を指しているものです。天然物・食品とはいえ安全性は保証されていません。
健康食品の一部には国が定めた安全性や有効性に関する基準等を満たし「保健機能食品」と呼ばれるものもあります。
これらの健康食品にもお薬との飲み合わせが悪いものが存在する事をご存知ですか?


  • ワルファリン&青汁

  • ジゴキシン&セントジョーンズワート

セントジョーンズワートは他のお薬の代謝を促進し作用を減少させます。抗がん剤のイリノテカンや強心剤のジゴキシンなどで報告されています。また、ビタミンKを含有するクロレラ、青汁などの健康食品は、血栓予防薬であるワルファリンの効果を減弱することがあります。
このように健康食品とお薬の飲み合わせにより、お薬の効果に影響を与える場合があります。

また、健康食品の摂り過ぎにも注意が必要です。
ビタミンは生体内では生合成されず食事などにより外界から摂取しなければならない栄養素ですが、水に溶けないビタミンA、ビタミンD、ビタミンKは脂溶性ビタミンと呼ばれ、摂り過ぎによる過剰症が存在します。ビタミンAは不足すると夜盲症、皮膚乾燥が起こりますが、摂り過ぎると脱毛、食欲不振、無気力などの症状が起こります。またカルシウム吸収を高め、骨を丈夫にするビタミンDは摂り過ぎると腎障害や便秘に、さらに血液凝固に関与しているビタミンKは摂り過ぎにより貧血、胃腸障害などの症状が現れます。

摂取している健康食品がある場合は、医師・薬剤師に相談するようにしましょう。

更新日:2023年3月30日