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吐き気の副作用に差があるのはなぜ?
吐き気の副作用に差があるのはなぜ?
抗がん剤の副作用の中で、多くの患者さんが嫌う症状として食欲不振や吐き気、嘔吐(吐くこと)があります。抗がん剤を使うと、すべての人にこのような副作用がでると思われている方が多いのではないでしょうか。しかしながら、抗がん剤のすべてが同じように、食欲不振や吐き気といった副作用をもたらすわけではありません。例えば、肺がんの治療に使われる抗がん剤(注射)には、つぎのようなお薬があげられます。
- シスプラチン(商品名:シスプラチン)
- カルボプラチン(商品名:パラプラチン)
- パクリタキセル(商品名:タキソール)
- ドセタキセル(商品名:タキソテール)
- ゲムシタビン(商品名:ジェムザール)
- ビノレルビン(商品名:ナベルビン)
- イリノテカン(商品名:カンプト)
- エトポシド(商品名:ベプシド)
肺がんの化学療法には、これらの抗がん剤を1つ、または組み合わせて使います。これらの抗がん剤には吐き気や嘔吐の副作用を起こしやすい薬もあれば、比較的軽度な薬もあり、リスク別に分類されています。
このように、治療に使っている抗がん剤が、吐き気や嘔吐を起こしやすいのかどうかによって、副作用の現れ方に違いが出てきます。ただし、副作用の表れ方にも個人差がありますので、吐き気や嘔吐が少ない抗がん剤を使っていても、吐き気や嘔吐が強くでる方もおられますし、またその反対もあります。