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光免疫療法について

光免疫療法は、薬剤(抗体薬注1と光感受性色素注2の複合体)と光を用いたがん治療です。光免疫療法に用いる薬剤等の中には、2020年9月に切除不能な頭頸部がんに対する治療として国内で承認されたものがあります。これは、現在は保険が適用される治療として実施されていて、国内ではアルミノックス治療という名称で呼ばれています。アルミノックス治療は、頭頸部がんや食道がんなどのがん細胞表面に現れている上皮成長因子受容体(EGFR: epidermal growth factor)に特異的に集まる抗体薬と光感受性色素の複合体を投与した後に、がん部に690nmのレーザ光を照射して、複合体と結合したがん細胞を死滅させる治療方法です(イラスト参照)。
当院では、消化器内視鏡を用いた消化管がんに対する光免疫療法(アルミノックス治療)の開発に取り組んでおり、現在、下記の医師主導治験を行っています。

注1:抗体薬:がんの特徴を表わすたんぱく質に結合する薬剤
注2:光感受性色素:特定の波長の光に反応して、活性化する特徴を有する物質

光免疫療法の説明の画像

「既存治療で根治が期待できない食道がん患者を対象としたASP-1929を用いた光免疫療法(PIT)の安全性・有効性を検討する第Ib/II相臨床試験」(jRCT2080224666)

更新日:2025年3月31日

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