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研究について

我々国立がん研究センターは、がん患者さんへの良質な治療を提供することを第一に考えるとともに、次世代の標準治療となり先進的な治療法を積極的に開発・応用する責務もあると考えます。当科はJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)の一員として多施設共同の臨床研究や単施設での臨床研究などを主導、あるいは参加協力して、得られたエビデンスを活かしたがん治療成績の向上に努めています。また、新薬の臨床試験(治験)も行っています。

  1. 前立腺全摘除術腹圧性尿失禁に対する自己脂肪組織由来幹細胞投与による尿失禁の安全性と有効性に関する研究:登録終了
  2. MK-3475-905試験:シスプラチン不適応又はシスプラチンを拒否した筋層浸潤性膀胱癌患者を対象とした膀胱全摘除術と周術期のペムブロリズマブ及び膀胱全摘除術と周術期のエンホルツマブ ベドチン+ペムブロリズマブを膀胱全摘除術単独と比較する無作為化第III相試験:実施中
  3. 日本における根治的切除後の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした治療に関する選好研究:実施中
  4. MK-6482-022試験:淡明細胞型腎細胞癌患者を対象に、腎摘除術後の術後補助療法としてMK-6482とMK-3475の併用療法の有効性及び安全性をプラセボとMK-3475の併用療法と比較する無作為化、多施設共同、二重盲検、第III相試験:実施中
  5. CG0070試験: BCG治療抵抗性の筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)の膀胱温存を目的とした、遺伝子組み換えウイルス製剤を膀胱内注入: 組み入れ終了
  6. MK-3475-866試験: シスプラチン適応のMIBC患者を対象としたMK-3475の抗がん剤併用術前化学療法の有効性を評価するための第III相試験: 組み入れ終了
  7. MK-3475-057試験: BCG療法不応性の高リスクNMIBC患者を対象としたMK-3475の有効性と安全性を評価するための第II相試験: 組み入れ終了
  8. JCOG1019: High grade T1膀胱がんのsecond TUR後T0患者に対する膀胱内注入療法と無治療経過観察のランダム化第III相試験: 組み入れ終了
  9. JCOG1403: 上部尿路がん術後の膀胱内再発予防における術直後単回ピラルビシン膀胱内注入療法のランダム化第III相試験: 組み入れ終了

 治療を受けられる患者様には、状況に応じて参加可能な治験・臨床試験を主治医からご紹介することがあります(患者様の同意なく、これらの試験が行われることはありません)。

また、臨床上の疑問を解決すべく、患者記録を用いた後方視研究も盛んに行っています。

  1. 泌尿器・後腹膜腫瘍の臨床病理学的な特性と治療の効果・安全性等に関する研究:研究概要(PDF:1054KB) 
  2. En bloc TUR(ERBT)に関する他施設共同研究:研究概要(PDF:164KB)
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更新日:2024年11月08日