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市民公開講座「がん治療を支える心と体のトータルサポート」を開催(2018年10月27日)
国立がん研究センター東病院では、2018年10月27日、オープンキャンパスの一環として、地域のみなさま向けに、市民公開講座「がん治療を支える心と体のトータルサポート」を開催しました。がん治療にまつわるリハビリや心のケアについて、医師や看護師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーがわかりやすくご紹介しました。
当日は約100名の方にご参加頂き、「手術後の家での運動、心の持ち方について具体的にわかって良かった」「色々な面のサポートがあることを知り、少し安心しました」などの感想をいただきました。
第1部 | がん治療におけるサポート体制の必要性/医師 |
第2部 | がんとリハビリ?~がんになっても動けるからだを~/理学療法士 |
心のサポート/医師 | |
仕事を続けながら治療を続けるために/医療ソーシャルワーカー | |
治療をしながら自分の大切なことを叶えるためのヒント/がん看護専門看護師 | |
質疑応答 |
当院副院長の秋元が開会の挨拶を行い、司会・進行は当院緩和医療科科長の松本が務めました。
第1部は、がん治療におけるサポート体制の必要について、放射線治療科の全田貞幹医師が、実際の相談内容を例に紹介しました。
病気がわかったときや、治療を続けているときなどに、患者さんがひとりで悩むことがないよう、東病院では患者さんが抱えている痛みや不安、問題などに対して、多職種が連携しサポートしています。
第2部は、患者さんやご家族を支える多職種から代表して、医師、看護師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーが、療養生活の過ごし方や社会的支援について、わかりやすく解説しました。
「がんとリハビリ?~がんになっても動けるからだを~」
リハビリテーション室 上野順也(理学療法士)
- 身体活動量と予後、がん再発率について
- がん治療におけるリハビリテーションとは
- 運動量の目安や、自宅でできる体操メニューについて
「心のサポート」
精神腫瘍科 榎戸正則(医師)
- “精神腫瘍科”とは
- 病気、不安との付き合い方
「仕事を続けながら治療を続けるために」
サポーティブケアセンター/がん相談支援センター 坂本はと恵(医療ソーシャルワーカー)
- 「仕事を続けられない」と悩んだときに、知っていてほしいこと
- がん治療に関わる制度について(高額療養費制度、傷病手当金、障害年金等)
- 様々な支援資源について(患者教室や出張相談など)
「治療をしながら自分の大切なことを叶えるためのヒント」
看護部 小林直子(がん看護専門看護師)
- 病気と向き合うためのアドバイス
- 痛み止めに対するよくある質問
- 緩和ケアについて
最後に、来場された皆さんからの多くの質問に講演者5人がお答えし、講座は終了しました。
国立がん研究センター東病院では、今年から年2回、がんに関わるテーマについて、わかりやすく解説する「市民公開講座」を開催しています。次回は、2019年2~3月頃の開催を予定しています。
今回のアンケート結果を参考に、より有意義なものになるよう努めてまいります。皆さまのご来場をお待ちしております。
当日の各講演者の資料は、下記「関連リンク」からダウンロードできます。ぜひご覧ください。