トップページ > NEWS > 2016年度 > 第6回がん新薬開発合同シンポジウムを開催(2016年11月25日)
第6回がん新薬開発合同シンポジウムを開催(2016年11月25日)
2011年に「早期・探索的臨床試験拠点整備事業」に国立がん研究センターが選定されましたことを受け、文科省「がん支援・化学療法基盤支援活動班」と合同でがん新薬開発に関する合同シンポジウムを毎年開催してきました。本年度からは、新たに医療法上の臨床研究中核病院としての「未承認医薬品等臨床研究安全性確保支援事業」および「効率的な治験の実施に資するGCPの運用等に関する研究班」の合同にて、『臨床研究の新時代の幕開け:変化にどう対応するか』をテーマに、去る2016年11月25日(金曜日)に第6回がん新薬開発合同シンポジウムを開催しました。
- 第6回がん新薬開発合同シンポジウム(外部サイトにリンクします)(掲載許可の得られた抄録およびスライドを12月中旬にup予定)
国立がん研究センター東病院長大津敦の開会の言葉に続き、第1部「医師主導治験/臨床研究を取り巻く環境の変化」では、各方面をリードされている先生に、臨床研究法制化、拡大治験、研究者主導臨床研究、ICH-GCPの改訂等についてご発表いただき、活発な議論が行われました。
第2部「研究者主導新薬開発/TR研究の新たな取り組み:再生医療」では、産官学の第一線で活躍されている先生から、先駆け審査制度、再生医療等製品の審査、アカデミアシーズの開発、産学または産官学が共同で行う創薬プロジェクト等についてご発表いただき、活発な議論が行われました。
今回も300名を超える参加者があり、大変活発な討議をすることができました。今年度から来年度にかけては、臨床試験の法制化、ICH-GCPの改訂、個人情報保護法の施行と臨床研究の環境が大きく変わっていく節目の年となると考えられます。この環境変化の中でも、これまで培われてきたわが国発のオリジナル新薬開発の流れを止めず、産官学連携で乗り越えていく一助となるようにわれわれと致しましてもさらに努力を積み重ねたいと考えています。