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東病院長年頭のご挨拶
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大により社会的に未曽有の試練となった1年でした。がん検診を含む受診控えや、医療機関のコロナ陽性患者さんへの対応に伴うがん治療開始の遅延などにより、死因第一位であるがんに対する治療への影響も懸念される状況です。
東病院では幸い地元自治体・医師会や近隣医療機関のご理解・ご支援により、コロナ禍においても通常のがん診療が継続できております。当院の使命である最新・最良のがん治療を患者さんが安心して受けられるよう院内感染防止を徹底するとともに、今後も近隣医療機関からのがん患者さんの受け入れや、一部診療科でのオンラインがん相談など、少しでも多くのがん患者さんにより良い医療を提供できるよう可能な限りの対応を行ってまいります。
新型コロナウイルス感染症のワクチン投与が海外で開始され、わが国でも投与計画されるなど新しい希望も見えてきました。一方で、新しいがん治療開発も世界的に日進月歩で進んでいます。2021年を患者さんにとって新たな希望の1年とすることができるよう、職員一同全力で取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年1月
国立がん研究センター東病院
病院長 大津 敦