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味覚変化
味覚変化(味覚障害)とは、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味などの味覚(味の感じ方)が変化することです。
症状には、味覚が低下するまたは濃く感じる、異なって感じるなどがあります。また口の中に何もないのに塩味や苦味を感じることや、何を食べても不味く感じてしまう場合もあります。
がん治療での抗がん剤による影響や放射線照射(特に頭頸部がん)によって生じやすく、食事の楽しみの低下に繋がり、食欲不振の原因にもなります。
要因と症状
1.味蕾(みらい)細胞の障害
味を感じる味蕾細胞が生まれ変わりにくい
2.神経障害
脳に信号が上手に伝わらない
3.口腔内の荒れ・炎症
口腔内の味蕾の働きが低下、食事摂取量の低下を招く
4.口腔内乾燥
粘膜が荒れやすく、味物質を運びにくい
5.亜鉛吸収阻害の薬剤による亜鉛の欠乏
味蕾細胞が生まれ変わりにくくなる、慢性的な食欲不振
6.心理的な緊張・不安
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食事のアドバイス
1. 味覚変化がある場合は色々な味付を試してみる
美味しさの要素は、塩味・甘味・酸味・苦味・旨味・コク・香り・食感・彩り・温度の組み合わせで成り立ちます。
旨味・コク・香り・食感・彩り・適温等の味以外の要素も工夫しましょう。
- 塩味や醤油が苦い→甘味・酸味を利用する
- 好みの味に調整可能な料理を選ぶ→ドレッシング、かけ醤油、香辛料
- 肉・魚類が錆(さび)臭い→アク抜き・臭味抜きを十分にする など
2. 口腔内の乾燥がある場合は、水分を添え、なめらかな料理を選ぶ
お茶や汁物を食事に添える
例:あんかけ料理、シチュー、マヨネーズ和え、ゼリー寄せなど
3. スプーン等金属製の食具で苦味を感じる場合は、プラスチック、木製、陶器等に変えてみる
参考資料
毎日の食事に役立つ資料を掲載しています。
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