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Q&A
このページは、患者やご家族の方から実際によくいただく質問を紹介しています。
「がん治療中のお食事について」、「がんと食事・栄養素について」など、様々な問いをより実践的に、わかりやすく紹介しています。
今後も順次更新してまいりますので、毎日の食事の参考にしてください。
目次
Q.しっかりと食べなくてはいけないことはわかっているのですが、1回の食事量が食べられません。
Q.痛みがあって体を起こすことができません。食事の工夫を教えてください。
Q.1人分の食事が作りにくいのですが、良い工夫はありますか?
Q.食物繊維はミキサーにかければ気にせず食べても大丈夫ですか?
Q.味付けがマンネリ化しています。簡単にできる味付けのアレンジはありますか?
Q.しっかりと食べなくてはいけないことはわかっているのですが、1回の食事量が食べられません。
A.3回食にこだわるのではなく間食を取り入れるなど、食事の回数を増やしてみましょう。
また「食べられるときに、食べられるものを、食べられるだけ」を意識し、無理な食事とならないように心掛けることも大切です。少量で効率よく栄養を補える栄養補助食品もあります。
医師、管理栄養士と相談しながら取り入れてみましょう。
Q.痛みがあって体を起こすことができません。食事の工夫を教えてください。
A.体を起こすことが困難な時は、おにぎりやパン、サンドイッチなど手で掴んでそのまま口に運べるものが適しています。フォークなどを刺して食べられるように一口サイズにカットしておくのも良いでしょう。
脱水予防のためストローや吸い飲み、ゼリー飲料を活用し、こまめな水分補給を心がけましょう。
Q.1人分の食事が作りにくいのですが、良い工夫はありますか?
A.次のような工夫が考えられます。
- まとめて作り、小分けにして冷凍保存する
- シリコン調理器や電子レンジ対応調理器具を活用する
- 炊飯器での複数調理(レシピ例:「鶏と昆布の五目ご飯」)
その他、レトルト食品、缶詰類など長期保存可能な食材を常備しておくと便利です。
Q.食物繊維はミキサーにかければ気にせず食べても大丈夫ですか?
A.長いままの食物繊維よりも、細かいほうが消化器への負担が少ないと言えます。
しかし、食物繊維の量は変わらないため、食べすぎに注意して、量を控えることを心掛けましょう。
Q.味付けがマンネリ化しています。簡単にできる味付けのアレンジはありますか?
A.実際に柏の葉料理教室で提案したレシピから数品ご紹介いたします。
冷蔵庫にある調味料や食材を組み合わせた、簡単に味の変化が楽しめるレシピです。
- 梅香るさっぱりポトフ(練り梅とコンソメ)
- オクラのチーズなめたけ和え(粉チーズとなめたけ)
- サワラのオレンジみそ焼き(マーマレードとみそ)
- キャベツと油揚げのカレー和え(カレー粉と麺つゆ)
上記以外にも当レシピサイト「CHEER!(チアー) 」には身近な食材の組み合わせでアレンジしたレシピを多数掲載しています。今後も更新してまいりますので是非ご活用ください。
また、国立がん研究センター東病院「柏の葉料理教室レシピ集(過去開催分)」もご参考ください。
Q.がんが治る食品はありますか?
A.この食品を食べるとがんが治るというものは未だ不明です。しかし予防においては、リスクを評価した研究では、食事の要因でがんとの関連を強く評価したものがいくつかあります。
そのなかで日本人が「がん予防」を意識する上で、日常の食生活で気をつけたいことは以下の3つです。
- 食塩の過剰摂取・・・胃がんのリスクを「ほぼ確実に増加」させます
- 熱い飲食物・・・食道がんのリスクを「ほぼ確実に増加」させます
- 野菜、果物の摂取・・・食道がんのリスクを「ほぼ確実に低下」させます
偏った食事をせず、バランスの良い食生活を心がけることが重要です。
Q.治療中は生ものを控えたほうがいいですか?
A.がん治療の副作用によって骨髄の働きが低下し、血液細胞を作る機能が低下することがあります。白血球が減少すると抵抗力・免疫力が落ち感染しやすくなります。そのため医師から生ものを避けるように指示が入る場合があります。
生ものの摂取以外には原則、制限はありませんが、体力低下や下痢などの消化器症状がある場合は加熱調理をすると良いでしょう。
- 食材を選ぶ時は新鮮なものを選びましょう
- 調理や食事の前には必ず手洗いをしましょう
- 食品や料理は室温に長時間放置せず、適切な温度管理に努めましょう
Q.サプリメントを飲んでもいいですか?
A.治療による副作用等で食事が充分に摂れない場合、経口摂取からの栄養が不足している場合は補助的にサプリメントを服用するのは良いでしょう。
しかし、サプリメント一つをとっても様々な種類が存在します。使い方によっては効果的な場合もありますが、治療の妨げになる場合もありますので、必ず医師や薬剤師、管理栄養士へ相談してください。
Q.添加物は体によくないですか?
A.日常の生活から添加物を完全に除くのは難しいです。積極的に摂取したいものではないですが、保存性の向上など良い面もあります。そのため、自身の生活スタイルに合わせた対応でよいでしょう。