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貧血
貧血とは赤血球の数が減少したり、酸素を運ぶ能力が低下した状態です。がんの治療中は抗がん剤や放射線による治療で骨髄の血液細胞をつくる働きが低下し、貧血を生じる場合があります。食欲不振などが原因で食事摂取量が低下と、鉄欠乏性(てつけつぼうせい)貧血も重複して発症することもあります。
要因
- 化学療法によって骨髄での血液を造る働きが低下
- 放射線治療によって骨髄での血液を造る働きが低下
- 胃切除後における消化・吸収障害
- 食事量低下による栄養素不足(赤血球の材料となるたんぱく質、鉄分、ビタミン類等の不足)
- その他 (出血、血液がん、薬剤による吸収障害等)
食事のアドバイス
1. エネルギー・たんぱく質が不足しないようにする
主食(穀類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜)を適量摂取に努めましょう。
2. 鉄分の豊富な食品を取り入れる
動物性食品は植物性食品の3~10倍の吸収率(ヘム鉄を食べものから体内に取り込む率)です。
・鉄の豊富な食品と吸収率(PDF:193KB)
- 動物性食品(ヘム鉄/吸収率15~20%)
例:レバー、牛ヒレ肉、豚もも肉、鶏もも肉、牡蠣、あさり、さば、まぐろ等 - 植物性食品(非ヘム鉄/吸収率2~5%)
例:ひじき(乾燥)、納豆、小松菜、ほうれん草、青梗菜、凍り豆腐、切干大根、枝豆等
3. 鉄分とビタミンCを同時に摂る
ビタミンCが鉄を還元し、吸収率を高めます。
・ビタミンCの豊富な食品(PDF:360KB)
4. 食事中・食事前後は“タンニン”を多く含む濃い緑茶・紅茶・コーヒー等は控える
タンニンは鉄の吸収を阻害します。
多くの場合は鉄剤が処方されますが食事内容にも注意しましょう。
参考資料
毎日の食事に役立つ資料を掲載しています。
画像をクリックすると、下記項目の詳細(PDFファイル)をご覧いただけます。