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腎がん
腎臓と腎臓がん
腎臓は、腰より上の背中側に位置しており、背骨を挟んで左右にひとつずつあります。そら豆のような形をしており、大きさは11~2cm(握りこぶし大より少し大きい程度)で、血液中の不要な老廃物を排泄するための尿を生成したり、血圧の調節、ビタミンDの活性化、造血ホルモンの生成などにも関わっている臓器です。腎臓がんの多くは腎臓の中の尿細管と呼ばれる原尿の通路の上皮細胞から発生すると考えられています。
症状
早期では無症状です。近年は人間ドックの腹部超音波検査などで発見される機会が増えてきています。ある程度進行した場合は血尿、疼痛、腹部腫瘤を自覚することがあり、骨転移による腰背部痛、肺転移による咳や血痰などの症状がきっかけで発見されることもあります。
診断
腹部超音波検査(エコー)
副作用がほとんどなく行える検査です。そのため、人間ドックなどで腹部臓器のスクリーニング検査として広く行われています。
CT/MRI検査
主にCTが行われます。基本的には造影CTで腫瘍の大きさ、性状、周囲の臓器へのひろがりや転移の有無などを調べます。さらに造影CTから、動脈・静脈・腫瘍の位置関係を再構成して、手術時の参考としています。
CTで造影剤が使用できない場合や腫瘍の性状判断が困難な場合などはMRI検査を行います。
経皮的針生検
画像検査で腫瘍の性状がはっきりしない場合、治療方針を決定するため針生検を選択します。病変をCT画像で確認しながら組織採取を行います。
病期(ステージ)
まず病期は、TNM分類に基づいて判断されるのが一般的です。
腎臓がんの進行度によって病期(ステージ)が決まります。
治療について
下記ページをご覧ください。