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日々の充実感やよろこびを取り戻すプログラム
プログラムの概要
病気を抱えながらの生活は、いろいろな不安やストレスを感じることも多くなります。ゆううつな気持ちや不安を感じると、ついそのことに囚われてしまい、活動をやめてしまう傾向にあります。しかし、活動が減少すると、楽しみや喜びを得ている活動からどんどん遠ざかってしまい、気分がますます落ち込んでしまうという悪循環が生じやすくなります。
このプログラムでは、病気になったことで、あきらめざるをえなかったり、投げ出してしまったりした、あなたの人生において大切にしたいもの(価値)に着目します。あなたにとっての「価値」とはなにか、どんなことに時間をつかい、どのように日常生活を過ごしたいのかを明確にします。そして、そのために今できる具体的なことを話し合っていくことを通して、生活の喜びや充実感を取り戻すことを目指しています。
具体的には、開始前の事前面接と計7回のセッションから構成されています。1回のセッションを約50分かけて行い、それを1週間から2週間の間に1回の頻度で行います。
NEW お知らせ
この度「日々の充実感やよろこびを取り戻すプログラム(行動活性化療法プログラム)」についての研究が発表され、Palliative Medicine Reportsに掲載されました。ご興味のある方は是非ご覧ください。(英語で記載されています)
担当者
小川 祐子(おがわ ゆうこ)
- 専門医・認定医資格など:
公認心理師
臨床心理士
がん・生殖医療専門心理士
場所
- 場所:患者サポートセンター(病院棟8F)
対象となる方
病気のことばかり考えてしまい、家に閉じこもりがちだったり、日々の活動が少なくなったように感じている方
以下のようなことに思い当たられる方は、お気軽にご利用ください
- 何かをやろうと思っても、なかなかやる気がでない
- 病気や治療のことを繰り返し考えてしまう
- 以前は好きだったことが楽しめない
- 不安な気持ちに囚われてしまう
- 外出してもいいと言われているけれど、以前と違って、なかなかその気にならない
利用者の声(アンケートより)
- 先々の不安・恐怖に包まれた生活だったが、カウンセリングを受けて毎日を楽しむ生活を送るように考えられるようになった。(60代 女性、がん治療中)
- 病気になってからつらいことばかりだと感じ、一人では解決できなかったが、このプログラムを通して自分の変化・成長を感じる。(40代 女性、がん治療中)
- モヤモヤや心配を、行動を起こすことで自分の力で解決しようとするようになった。あまり考えすぎずに行動できる面も出てきた。(50代 女性、がん治療後)
- この先つらいことが起こっても、自分にとって何が大切かを思い出して気持ちを切り替えられそうに思う。(60代 女性、がん治療中)
予約方法
ご興味ある方は担当者「精神腫瘍科 小川祐子(おがわ ゆうこ) 内線7351」に、中央病院代表(03-3542-2511)からご連絡ください。簡単に概要を伺い、当外来がお役に立つか否かについてご相談の上、予約をとらせていただきます。
外来当日の流れ
- 保険証またはコピーをお持ちください。
- 初めての方は、予約時間の30分前までに初診受付へお越しください。
ご利用される方へのお願い
- 日々の充実感やよろこびを取り戻すプログラムはがんを体験された方を対象とした新たなカウンセリング法として、実践を開始したところです。みなさまとの1回1回の取り組みが貴重な経験となり、新しいカウンセラーの養成や、普及のためのテキスト作成などに役立っていきます。このような趣旨から、(1) セッションの録音、および (2) 研修者の陪席について、お願いすることがございます。
- このプログラムは、「自分の生活を変えていこう」というみなさまの主体的な取り組みを大切にします。
- 気持ちの落ち込みがあまりに強いなど柔軟な対応が必要な場合は、精神腫瘍科の一般外来をお勧めすることがあります。
- 当外来では、薬物療法を行いません。ご希望がありましたら、精神腫瘍科の一般外来を並行して受診していただくことは可能です。