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消化管検査
当院の使用装置
当院の消化管検査ではFPD搭載型X線透視装置2台を導入しています。
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SONIALVISION G4
(FPD搭載透視装置)
島津製作所 -
CUREVISTA
(FPD搭載透視装置)
富士フイルムヘルスケア
X線透視装置
X線透視装置とは、低線量のX線を連続的に照射することで、X線画像を動画として観察できます。更に、詳しく検査するために造影剤というX線によく写るお薬を使用して検査をおこないます。
消化管検査で使用される造影剤は、バリウム造影剤や水溶性ヨード造影剤があり検査の種類によって使い分けをしています。
当院のX線透視装置で行っている主な検査は、
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バリウム検査
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上部消化管造影検査(食道・胃透視)
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下部消化管造影検査(注腸)
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術後透視検査
検査の流れ
バリウム検査(食道・胃、注腸検査)について
バリウム検査とは
バリウムという造影剤を使用する検査です。食道、胃、大腸の壁にバリウムを付着させ空気や炭酸ガスにより膨らませた後、色々な体位で複数枚撮影していきます。胃や腸が萎んでいる状態では、異常があっても、写真にうまく写らないため、膨らんでいる状態で撮影することが重要となります。出来る限り「ゲップ」や「おなら」は我慢するようにお願いします。
バリウム検査の流れ
3・4番撮影室待合
検査担当者に「計算カード」をお渡しください。
着替え
ワンピースタイプの検査着に着替えます。
注:外せる金属類(アクセサリーなど)は、外してください。
前投薬
胃や腸の動きを抑える薬を筋肉注射します。
注:緑内障・心疾患・前立腺肥大・糖尿病の方は検査担当者にお伝えください。
検査
食道・胃(約20分から30分)
約200 mlのバリウムを飲み、胃を膨らませる薬(発泡剤)を飲みます。胃の壁にバリウムを付着させるためベッド上で体位変換を繰り返しながら撮影をします。
注:検査中「ゲップ」は我慢してください。
注腸(約20分から30分)
- 肛門から専用のチューブを挿入します。
- チューブよりバリウムを250 ml程度注入。
- バリウムを腸の奥まで進めるために体位変換を繰り返しながら、空気も注入し腸を膨らませていきます。
- 色々な体位で撮影していきます。
注:「おなら」は我慢してください。
検査終了
他の検査や診察がなければお会計にお進みください。
注意事項
食道・胃透視
- 検査前日の夕食は20時までに摂ってください。(20時以降は水分のみ摂取してください)
- 検査当日は朝食および水分も摂らないでください。
- 検査当日、前投薬の影響で眼がまぶしく感じる場合がありますので、車での来院はしないでください。
- バリウムは腸の中で固まり、便秘になりやすい造影剤です。
- 検査終了後、水分を多めに摂るようにしてください。
注腸
- 検査前日は前処置(検査食+下剤)が必要となります。
- 検査当日、前投薬の影響で眼がまぶしく感じる場合がありますので、車で運転して来院しないでください。
- バリウムは腸の中で固まり、便秘になりやすい造影剤です。
- 検査終了後、水分を多めに摂るようにしてください。
透視下内視鏡検査について
内視鏡検査について知りたい方は、内視鏡センターホームページ をご覧ください。
透視下気管支鏡
気管支鏡検査の中で、気管支鏡(ファイバースコープ)で直視できない肺末梢病変についてはX線透視を用い、検査・治療を行います。装置のCアームが前後左右に稼働することにより、自由な角度から透視・撮影が行えるため、縦隔や心臓などに重なった病変などにも適しています。
また、CT画像を用いて、仮想気管支鏡像を作成しナビゲーションとして活用しています。X線透視は、気管支鏡検査の用途に特化した条件を用いて、検査・処置を行っています。
透視下消化管内視鏡
腹部透視下内視鏡検査では、ダブルバルーン内視鏡を用いた小腸検査や、狭窄あるいは閉塞した管腔へのステント留置、閉塞症状解除のための減圧チューブ留置、バルーン拡張術等の処置を行っています。通常の上下部内視鏡では届かない部位や術後再建腸管などの挿入困難な症例にX線透視を併用し検査(処置)を行います。X線透視条件は画質を担保しつつ、被曝を考慮した条件を用いています。
被ばく低減への取り組み
毎月、被ばくに関するワーキングを開催し、検査によって受ける被ばく線量の確認や、撮影プランの見直しなど、被ばくの最適化に取り組み、検査を行っています。