TQMセンター
TQMとは
TQM(Total Quality Management)とは、組織全体として統一した品質管理目標への取り組みを経営戦略へ適用したものです。日本語では総合的品質管理と呼ばれますが、一般的にTQMを用いることが多いです。
TQMセンターとは
国立がん研究センター中央病院において、医療の質としての臨床指標・質指標と診療実績、経営指標の把握を行い、組織横断的に改善を行う組織です。部門や委員会をまたぐ課題に対して組織全体で(Total)で、医療の質(Quality)改善に関する取り組みを継続的に向上させていく(Management)活動を行っています。
具体的な内容としては、経営状況の定期的な点検、経営戦略の検討、患者と職員の満足度向上および医療の質向上のための継続的な改善に取り組むこと並びに重要事項の審議と適切な情報共有を行うことが目的とされ、病院全体を網羅的に「診療・医療機能」と「病院運営・管理機能」について評価しています。
TQMセンター運営会議は病院における質向上を統括し対策案を検討する組織として設置され、その下部組織にQI 指標の確認を行うQI(Quality Indicator)会議およびQC活動を検討するQC(Quality Control)会議が設置されました。TQM推進室はこれらの会議を円滑かつ効率的に行うための事務を担うため活動しています。
QI(Quality Indicator)会議とは
QI(Quality Indicator)は、組織や業務プロセスの品質を測定・評価するための指標のひとつとされています。医療分野では医療サービスの質を客観的に評価し改善するために、QIが多くの医療機関で活用されています。
当院では、「経営・医療の質・医療安全・患者満足度」に分類した47項目のQIを毎月開催されるQI会議にて点検することで、継続的な医療の質改善を目的とした活動を行っています。また日本医療機能評価機構が実施している医療の可視化プロジェクトに参加し、ベンチマークに基づいて自院の状況を確認しています。これらの指標を測定・分析することで課題を抽出し、病院長をリーダーとした継続的な医療の質改善活動に努めています。
QC(Quality Control)会議とは
QC(Quality Control)とは、「質を担保する」「品質管理」を意味します。第一線で働くスタッフが継続的に業務改善・患者サービス・医療安全など医療の質を管理・改善する活動のことです。
国立がん研究センター中央病院では、医療の質、患者満足度、および職員満足度の向上を目的として取り組みを行っています。これらの目標を実現するために、ワーキンググループ(WG)を設置し、組織横断的に継続的な改善活動の推進に取り組んでいます。
2023年度中央病院QC活動
優秀賞
- 外来2 内視鏡センター
「内視鏡センターにおける緊急地震速報発令時の初動体制を確立するための取り組み」
- 14A病棟
「食道外科患者の肺炎予防に対する術前介入の取組み」
特別賞
- 看護部外来1
「看護師による経皮的針生検のわかりやすい説明の実施」