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診療と実績について
東病院大腸外科では、主に大腸がんに対する先進的、集学的治療に取り組んでいます。
当科の一番の特徴は直腸がんに対して永久人工肛門を作らない「肛門温存手術」を積極的に行っている点であり、その経験と安定した手術手技は日本、そして世界でも上位であると自負しています。このほかにも大腸がんに対する傷の小さな「腹腔鏡(ふくくうきょう)手術」、直腸がんに対して5人の外科医が2チームに分かれておなか側、お尻側から同時に行う「TaTME手術(ティーエーティーエムイー手術)」、消化管内科、放射線治療科と密接に連携して行われる、「大腸がん手術前後の放射線化学療法・化学療法」など、大腸がんのありとあらゆる状況に対応できる体制を整えています。
また日本臨床腫瘍グループ(JCOG:ジェイコグ)等を通じて臨床試験として行われている診療を提供することも可能です。下記の臨床試験は国内多施設共同で行っていますが、いずれも研究代表者、研究事務局が当院に設置されています。
東病院大腸外科が中心となって行っている臨床試験
JCOG1612試験
早期の直腸がんを手術ではなく内視鏡治療と放射線化学療法で治療する。
Voltage試験(ボルテージ試験)
切除可能な遠隔転移をもつ直腸がんに対して、術前治療として放射線化学療法と免疫療法を組み合わせて治療する。
→直腸がんにおいて術前の免疫チェックポイント阻害薬の効果が得られる症例の抽出に成功しました。詳しくは直腸がんにおいて術前の免疫チェックポイント阻害薬の効果が得られる症例の抽出に成功しましたのページをご覧ください。
JCOG1801試験
難易度が高く豊富な経験が必要なため、一般の施設では手術をためらうことの多い直腸がん局所再発に対しても、積極的に手術を行い、根治を目指している。手術の前の補助療法の意義の確立を目指したランダム化比較試験である。
詳しくは研究についてをご覧ください。