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細胞調製室
細胞調製室について
- 細胞調製室は末梢血造血幹細胞移植やCAR-T細胞療法において、医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、臨床検査技師等の様々な職種と連携をとり、重要な役割を果たしています。
- 細胞調製室は末梢血造血幹細胞移植において、CAP認定を取得しました。CAP認定取得により、世界標準のより精度の高い臨床検査データに基づいた、質の高い診療を患者さんに提供しています。また、CAPでは末梢血造血幹細胞移植に係るすべての職種との連携が求められ、CAP取得により、各職種の業務の役割や理解が向上し、チーム医療が活性化しました。
- 患者さん第一の理念に基づき、臨床検査データのさらなる精度向上に向けた取組を継続するとともに、治療の質の向上、臨床研究開発の推進にも取り組んでまいります。
注:CAP認定とは
CAP(College of American Pathologists)は、病理医、検査技師で構成される世界最大の非営利の米国病理医協会です。日本を含む世界100か国以上、23,000以上の臨床検査室に対して、臨床検査データに関する外部技能試験プログラムを提供し、あらゆる検査の精度保証のために、検査室の人員教育や手順の標準化のためのCAP認定を行っています。
造血幹細胞採取・移植の流れ
- 細胞調製室は造血幹細胞製剤やCAR-T細胞療法の細胞製剤を一元管理しています。
- 患者さんまたはドナーさんから採取された造血幹細胞は造血幹細胞製剤として凍結保管するために試薬等を用いて細胞処理を行っています。
- CAR-T細胞療法とは、患者さんの免疫細胞の一つであるT細胞を採取して、がん細胞を選択的に攻撃できるようCAR(キメラ抗原受容体)の遺伝子を導入し、増殖させたのち、患者さんの体内に戻す治療法です。
主な業務内容
- 自家および同種末梢血造血幹細胞移植:造血幹細胞の処理 造血幹細胞製剤の入庫・保管・払出
- CAR-T細胞療法:成分血の搬送 細胞製剤の搬入・保管・管理・融解・細胞処理・払出
- スケジュール調整・管理
- 温度管理
- 機器管理
- 資材管理
- 手順書作成および管理
- 医事算定の折衝
細胞調製室
清浄度グレードCのエアバリアブース(ABB)内で、グレードAの安全キャビネットを使用して、細胞処理を行なっています。-
【エアバリアブース(ABB)内】
細胞処理
採取した末梢血造血幹細胞を血漿分離し、アルブミン・CP-1と混合後、凍結保管します。
凍結保管した造血幹細胞製剤は血液製剤と同様に輸血システムを使用して保管および払出を行っています。
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【血漿分離】
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【試薬調製】
温度監視システム
保冷庫の温度や機器の異常を24時間体制で管理しています。異常が発生した場合は、温度監視システムから電話にて警報の連絡が入り、適切に対処しています。
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【温度監視システム】
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【温度ロガー】