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内視鏡科(消化管)について

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1962年「国立がんセンター病院」が開院した際、内科の崎田隆夫、小黒八七郎ら胃カメラ班が検査を行った地下の一室半から当科が始まり、それ以降我が国の消化管内視鏡を牽引してきました。現在も7代目の内視鏡科科長である斎藤豊のもと世界に先駆けた新しい技術を治療に取り入れ、スタッフは世界中に飛び回り講演、ライブデモンストレーションを行い内視鏡技術向上に務めています。その功績を認められ世界内視鏡機構(World Endoscopy Organization: WEO)より世界で17施設、日本では2施設目の優秀施設(Centers of Excellence)にも選ばれました。現スタッフ、レジデントのみならず元スタッフや卒業生も全国に広がり地域の内視鏡のレベルアップに努めています。

特に当院の消化管内視鏡科が得意とする分野は以下の通りです。

  • 早期胃がんに対する内視鏡治療、特に内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection: ESD)
  • 大腸腫瘍・早期大腸がんに対する拡大内視鏡を用いた診断およびポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection: EMR)
  • 早期大腸がんに対するESD
  • 表在食道がんに対するEMRおよびESD

我々の科では、消化管にがんを有する患者さんの立場を重視した全人的医療および患者さん中心の総合的なチーム診療をモットーとして、科学的根拠に基づく診療を目標としています。つまり、十分な説明(インフォームド・コンセント)によって、患者さんご自身がご自分の病気をよく理解されたうえで治療を開始することを念頭にしています。よって、診療時間が十分に確保されたセカンド・オピニオンを目的とした外来も設けています。

入院治療では、看護師を含むチーム診療を行っており、カンファレンスで個々の患者さんにとってよりよい治療を提供するべく治療方針を総合的に検討し、入院の目的を明確にした治療計画を提示することを心掛けています。

以上の取り組みに従って、当科で扱う疾患は食道がん、胃がん、大腸がんであり、それぞれの専門家が担当しています。 また咽頭がんの内視鏡診断・治療も頭頸科との協力のもと行っております。

近年、当院においても、内視鏡治療における比重がますます増してきており、場合によっては内視鏡検査の緊急性を要しないと判断された場合、検査までの期間、少々、お待たせしてしまう場合があるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。