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ロボット支援下手術(ダビンチ)

NEW ダビンチSPを導入しました

当院ではインテュイティブサージカル社のダビンチXi(以下Xi)によるロボット支援下手術を行ってきましたが、この度2024年4月より最新機種であるダビンチSP (Single Port)(以下SP)が導入されました。

2024年4月15日プレスリリース
手術支援ロボット「ダビンチSP」を用いたがん手術を実施
新たな「ロボット手術・開発センター」から高難度症例に対する低侵襲治療の開発・拡大を目指す

婦人腫瘍科におきましても、2024年6月に SPを用いた手術を導入しました。

従来機器であるXiでは約1cmの手術創を4-5個必要としましたが、SPでは臍部に3-4cmの一つの手術創で手術を行うことができます。まだ若干数の経験ではありますが、従来のXiと比べて手術時間、出血量などは遜色なく、より繊細な手術操作が実現すると考えています。適応症例は良性子宮疾患と早期子宮体癌で、従来のロボット支援下手術と同様です。今後ロボット支援手術は益々増加することが予想され、低侵襲手術が提案できる患者さんに対しては、SPによるロボット支援下手術も治療選択となります。術式の選定は外来担当医とご相談ください。

SP手術の実際について以下写真でお示します。

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創部の実際
臍部に3-4cmの一つの創部で手術を行います。症例によっては3cm以下で手術することも可能です。

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ダビンチSP
シングルアームの設計のため外部でのアームの干渉がなく、術者のストレスは軽減されます。

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手術の実際
アクセスポートキットを臍部の創に装着し手術を行います。写真では右下がアクセスポートになります。

 当科でのロボット支援下手術の流れ

2018年4月の診療報酬改定で、ロボット支援下腹腔鏡下子宮全摘術、ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)の2術式が保険適用となりました。しかしながら、まだ限られた認定施設でしか受けることができません。当科でも2020年4月より本格的にロボット支援下手術を導入し、保険診療での実施が可能となっております。

ロボット支援下手術は、daVinciサージカルシステムという最新技術を搭載した手術支援ロボットを用いて行います。自由度の高い操作性と3D画像による高い視認性は、従来の腹腔鏡手術を上回るとされており、より精緻な手術を確実に行うことが可能となります。

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この手術支援ロボットを用いることで、 疼痛の減少、術後早期の回復、出血量の低減など、より低侵襲な手術が期待できます。

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(実際の手術風景)

高い視認性により、毛細血管も破綻させることなく処理できるため、ほとんど出血させることなく剥離操作が可能となります。尿管や膀胱などの剥離は、より安全に行うことができます。

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(ロボット支援下手術の実際のモニター画像)

現在は、前がん病変(子宮頸部異形成、子宮内膜増殖症など)や摘出により悪性腫瘍でないことを確認する必要がある子宮疾患(子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど)に対する「子宮全摘出術」、早期子宮体がんに対する「根治手術」に関しては、開腹術、腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術を選択することが可能です。術式選択について、外来担当医とご相談ください。

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