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当科でのレジデント研修を検討している先生へ婦人腫瘍科レジデント研修体験談
当科でレジデントを修了した先生、現在研修中の先生から、当院でのレジデント研修に関する声をいただきました。当科でのレジデント研修を検討している先生方は是非ご覧ください。
レジデント研修修了 レジデント研修中
- NCCでの研修を選んだ理由・動機は?
- NCC婦人腫瘍科での研修で良かった点は?
NCCだから経験できたこと、出来るようになったこと - NCCで婦人腫瘍科以外にどのような研修をしたか?その良かった点は?
- NCC在籍中の生活、環境は?
- 研修修了後の進路、現況は?(卒業生のみ)
- 研修に関連して取得した専門医・資格はありますか?(卒業生のみ)
- 研修を考えている先生へのひと言
医師A 卒後6年目から4年間在籍
- 多数の婦人科悪性腫瘍症例が経験できるため
- 多数の症例を経験できる。悪性腫瘍手術150例以上、広汎子宮全摘術を30例以上執刀できた。カンファレンスを通して治療方針の立案や考え方を深く学ぶことができた。
- 泌尿器科や大腸外科等へのローテーションにより、深く骨盤外科について学ぶことができる。病理診断科へのローテーションで婦人科病理についても深く学ぶことができる。
- 独身でありレジデント宿舎で生活をしていた。当時給与や安かったが宿舎生活で同期のレジデントと食事に行く以外にお金をあまり使わなかったので家計が赤字になることはなかった。週末は野球観戦等でリフレッシュした。
- 所属医局に戻った
- 婦人科腫瘍専門医
- 研修中は仕事中心の生活になります。当直は少なく体力的な負荷は少ないですが、多数の患者さんを担当するため忙しい日々になります。しかし、婦人腫瘍科はもちろんのこと泌尿器科、大腸外科、病理診断科で国内トップレベルの診療を経験することは婦人科腫瘍の専門家を志す上でかけがえのない財産になります。素晴らしい環境であり婦人科腫瘍専門家を志す方にはお薦めしますが、一方でその環境を活かせるかどうかは個々の向き合い方次第という側面もあります。がんセンターで研修すれば必ず優れた婦人科腫瘍専門医になれるとは言えませんが、がんセンターで一生懸命頑張れば必ず立派な婦人科腫瘍専門医になれると断言できます。
医師B 卒後8年目から4年間在籍
- 骨盤外科としての研修ができるから
- 婦人腫瘍医として必要な知識や手術を幅広く短期間で習得できたこと。大腸外科、泌尿器科、婦人科病理、緩和科をローテートすることで婦人科以外の知識も深まったこと。
- 大腸外科、泌尿器科、婦人科病理、緩和医療科。大腸外科、泌尿器科では直腸・結腸切除、前立腺・膀胱全摘など、骨盤外科として必要な手技を学ぶことができた。また、腸管や膀胱損傷に遭遇した場合の修復もできるようになった。婦人科病理では生検から摘出臓器の全ての病理診断を行うことにより、知識が深まった。
- 在籍中は独身であったため、レジデントルームで生活した。週末は飲みに出て、東京を満喫した。
- 所属医局に戻った。
- 日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本婦人科腫瘍学会腫瘍専門医
- 婦人腫瘍医を目指す先生にとっては、これ以上の環境はないと思いますので、是非がんばってください。
医師C 卒後10年目から1年2か月間在籍
- 医局からの人事
- 大学関連病院とは異なる手術修練を受けられたこと。上手な先生の前立ち経験ができたこと。
- JCOGの会議に出席し、臨床試験の考え方・立ち上げ方などに接することができたこと。
- 国内留学に近い形で、収入や余暇時間などは、家族4人を養うには大変厳しい生活でした。また平日朝夕・週末も含めて常に病棟を意識し続ける必要がありましたが、婦人科腫瘍医になるには不可欠な経験・期間だったと思います。レジデントの数が多ければ、そのような負担はやや軽減すると思います。そのような環境ではありましたが、手術後にスタッフの先生方と過ごす昼食の時間は、心が温まる大変ありがたい時間でした。
- 医局人事に復帰。大学での婦人科腫瘍手術の指導的役割。
- 婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医
- 婦人腫瘍科に限らず、様々な出自の指導医が集まるナショナルセンターでの研修は、日本各地の病院で武者修行をするようなものです。大学医局人事での関連病院研修では得られないレベル・密度になると思います。研修中は大変に思うこともあるでしょうが、あとで振り返ると自分の人生にとって、何よりも大切な1ページになっているに違いありません。
医師D 卒後6年目から4年間在籍
- 日本で有数のがん研究施設であり、臨床および教育にも力を入れられているにも関わらず、様々な形でレジデントを募集されていたことが、敷居が低く感じられ、応募させて頂きました。
- 毎日が癌の手術で、婦人科腫瘍の術式にどっぷり漬かることができました。1年目は、基本的な手術手技から、場の展開、解剖をしっかり教えて頂き、2年目には、傍大動脈リンパ節郭清や広汎子宮全摘の症例をたくさん経験させて頂きました。
他科との垣根も低く、放射線診断科、放射線治療科、外科、泌尿器科等の先生方に教えて頂きやすい環境でした。 - 病理科で2年間短期レジデントとして、婦人科腫瘍分野の病理を学ばせて頂きました。国際学会に参加する機会を頂き、研修終了後には細胞診専門医を取得できました。
- 病理科での研修中に第一子を出産し、婦人腫瘍科での2年目に第二子を出産しました。復帰後は院内保育園に預けていました。土曜日は病院に行き、日曜は近くの公園を散歩していました。
- 医局には戻らず、主人の実家の近くの地域がん診療連携拠点病院に直接応募し、勤務しています。
- 婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医
- 婦人科腫瘍を基礎から学べます。自分の興味がある分野を短期間研修することもでき、より広く研修することができると思います。スタッフの先生方は気さくな方ばかりで、NCCはすごいところですが、臆さず飛び込んでみてください。
医師E 卒後6年目から4年6か月間在籍
- NCCの前の病院が産科がメインの病院であり、もともと癌の手術に興味があったこと、時間をかけて骨盤の解剖、リンパ節郭清の手技の勉強をしてみたいと思い研修を希望しました。
- 外来診療がなく、連日手術に集中できる点。スタッフの先生方の様々なやり方を勉強できる点。肉腫や外陰癌など希少がんが多く集まっており、貴重な手術手技を習得することができました。
- 婦人腫瘍科以外に腫瘍内科、大腸外科、泌尿器科、病理診断科、緩和医療科をローテートしました。それぞれの科で与えていただいたテーマもしくは興味を持ったテーマで論文作成に携わることができたことが良かったです。また他癌腫の治療方針を知ることで婦人科癌の治療に特徴的なこと(播種があっても完全切除を目指す等)がわかり、婦人科癌の理解がより深まリました。
- レジデント3年間はNCC管理棟内の宿舎を借りていました。当時は独身でしたので、手術のあと遅くまで手術記録を書きながら復習したり、論文作成をしたりと仕事に没頭しておりました。週末は当番でなければフリーですので、旅行に行ったりマラソンをしたりと自由に過ごしていました。
- がん専門病院のスタッフとして働いています。家庭を持ち、子供も幼いため以前のように遅くまでは働いておりませんが、レジデント時代の経験が役に立っています。
- 日本婦人科腫瘍学会 専門医、臨床細胞学会 細胞診専門医 (病理診断科ローテート中)、日本がん治療認定医
- レジデント3年間は吸収することが多くあっという間に過ぎてしまいます。一般の産婦人科研修では経験できないような興味深い症例がたくさん集まっていますので、是非がんセンターで研修をして視野を広げてみてください。3年間の研修ののちには楽しい思い出がたくさん残り、一生の財産になります!
医師F 卒後6年目から4年間在籍
- レジデントを終了した後に、レジデントから一歩進んだチーフレジデントというシステムがあること。婦人腫瘍科以外の診療科にもローテーションできること。
- 手術などの臨床経験はもちろんのこと、研究分野とも交流があるため、臨床と研究のつながりを感じられた。
- 婦人科手術で必ず関連してくる大腸外科および泌尿器科での研修ができた。悪性腫瘍の治療は病理組織診断と密接な関わりがあるが、病理診断科を研修することによりその理解を深めることができた。ICUでの研修では、普段関わりが少ない診療科の手術経過なども経験することができ、知識が幅広くなった。
- 結婚してすぐにNCCに来させていただいた。NCC在籍中に子どもが生まれたものの、育児と仕事の両立ができるようにサポートをいただいた。
- 所属医局に戻った。
- 婦人腫瘍専門医、がん治療認定医、daVinci Certificate
- NCCの婦人腫瘍科の研修では、婦人腫瘍の手術以外にも経験できることが何よりの魅力です。婦人科腫瘍の手術は大腸外科や泌尿器科の知識が必要でありますが、NCCではいずれの診療科も研修することができます。研修医以外で産婦人科以外の研修をすることができる病院は多くはないと思いますので貴重な経験と考えます。また、病理診断も悪性腫瘍に関わる者として必須の知識でありますが、こちらも婦人腫瘍病理に特化して研修できることは貴重な経験となります。臨床以外にも研究にも並行して携わることもできます。もちろん、婦人腫瘍科での手術件数は婦人腫瘍専門医を取得するに十分でありますので心配は無用であります。NCCは婦人科腫瘍手術以外にも幅広い知識と経験を得られる唯一無二の研修施設と考えます。
医師G 卒後7年目から在籍、4年目研修中
- これまでは周産期中心の病院で勤務しており、新たに腫瘍を学びたいと思ったからです。
- 婦人腫瘍科では主に手術症例を扱います。手術はひとつとして同じものはないと考えております。数多くの手術に参加することで、基礎的なテクニックはもちろん、個々の症例に対するアプローチや気を付けるべきポイント、トラブルシューティングなどを見て学ぶことができました。
- 病理診断科、画像診断科、緩和医療科、精神腫瘍科などで勉強させて頂きました。一般的に、他科をローテートする機会は研修医以外あまりないと思います。しかし研修医を終え、いざ自分で患者さんを担当し始めると、より良い医療を提供できないか、と考える場面に遭遇する様になりました。関連診療科では、その道のプロの先生方から直接ご指導頂き、学びを深めることで、その様な疑問に答える助けになったと感じています。
- 週末は当番制にしており、自分の時間も比較的確保しやすい環境にあると思います。趣味、外勤、研究などの自己学習に充てていました。
7. 是非一度見学にいらして、当科の雰囲気を感じてください。
お待ちしております。
医師H 卒後10年目から在籍、2年目の研修中
1. がん診療の基礎を学びたいと思った、上司の勧めがあった2. がんの手術だけに集中できる
ローテーションを自由に組むことができる、大腸外科・泌尿器科など他の外科系診療科もローテーションできる
3. 緩和医療科、大腸外科、病理診断科、放射線診断科、腫瘍内科、泌尿器科、院外研修
他の診療科も教育的なスタッフが多く、所属する診療科が違っても、分け隔てなく教育を受けられる環境があります
4. 勤務医である主人と二人の未就学児の子育て中ですが、スタッフの先生方含め皆さんが配慮してくださり子育て中でも無理なく研修ができます
7. 国がん婦人腫瘍科での研修は、とにかくがんの手術だけに集中できます。他にはない魅力は、診療科のローテーションを自由に組むことができる所だと思います。スタッフの先生方は皆優しく雰囲気がいいです。是非見学にお越しください。
医師I 卒後15年目から在籍、1年目の研修中
- 婦人科悪性腫瘍手術の習得のためです。
- 様々な関連科をローテーションできる点です。
- 腫瘍内科、放射線治療科、遺伝子診療部門、病理診断科
良かった点は、それぞれの関連科のプロフェッショナルから
最新の知見を踏まえた医療が学べた点です。 - 週末は基本的に休みなので、子育ても十分一生懸命できました。
7. ぜひいらしてください!
医師J 卒後5年目から在籍、1年目の研修中
- 産婦人科後期研修の間に日本屈指のhigh volume centerで手術を学びたかったから。
- 手術に没頭することができる。また手術技術のみではなく、手術に対する姿勢やポリシーなど、今後の自分の婦人科医としての指針を学べる。
- まだしていません。
- レジデント部屋で毎日勉強しています。週末はゆっくり過ごしています。地方から来たので銀座を歩くだけで楽しいです。
7. 手術好きにとってここまで最高の環境はありません。後期研修医ですが来年はレジデントとして働きたいと思っています。
参考になりましたか?さらに詳しくご相談をされたい場合は、以下の問い合わせ先まで遠慮なくご連絡ください。
スタッフ一同、ご連絡をお待ちしています。
問い合わせ先
国立がん研究センター 中央病院 婦人腫瘍科教育担当:宇野 雅哉
メールアドレス:mauno●ncc.go.jp