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当科でレジデント研修を検討している先生へ放射線治療科レジデント研修体験談
以下の情報は国立がん研究センター中央病院放射線治療科にて研修を希望されるなど、医師向けの情報です。
当科では一緒に働き学んでくださるレジデントの先生を募集しています。
今まで当科のレジデント研修を修了した先生方に、研修を終えてどのような感想をお持ちかお聞きしました。ぜひ参考になさってください。
以下のような質問をしてみました。
- 当院での研修を選んだ理由・動機は?
- NCC放射線治療科での研修で良かった点は?
NCCだから経験できたこと、出来るようになったこと - NCC放射線治療科での研修で改善してもらいたかった点は?
- NCC在籍中の生活、環境はどうでしたか?
- 研修修了後の進路、現況は?(卒業生のみ)
- 研修に関連して取得した専門医・資格はありますか?(卒業生のみ)
- 研修を考えている先生へのひと言
医師A (レジデント期間: 卒後4年目~1年間, 男性)
- 医局から研修のお話をいただき、今後放射線治療医として働くうえでいい経験になると考え志望しました。
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- 症例が豊富で一通りの臓器はもちろんのこと、希少がんを含めて経験できる点。
- 最先端の装置やがんセンターならではの治療を経験できる点。(自分が居たころはMRIdian、BNCTがそうであったと思います。)
- 研修開始時点で放射線治療の経験はほとんどありませんでしたが、担当症例はICから治療計画、照射中、照射後のフォローまでやらせていただけました。また、小線源治療も上級医の指導の下でありますが、自分の手で最後までやらせていただけることが多かったです。
- 学会発表や論文についても熱心に指導していただきました。
- 放射線治療に限らずですが、病院の事務手続き関連でマニュアルがなくて困ったこと、聞こうにも誰に聞けばいいかわからないことがありました。
- 平日は病院の寮に泊まり土日は家に帰る生活でした。病院内に寮があるので、当直中も基本は自室にいることができたのは良かったと思います。
- 医局に戻り大学院に入学しました。
- がんセンターの症例を使い放射線科専門医を取得する予定です。
- 先生方はみな優しく困っているときは助けてくれます。
医師B (レジデント期間: 卒後5年目~半年間, 女性)
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- 日本屈指の症例数である貴院での放射線治療を学びたかった。
- 様々なモダリティの使い分けや特徴について研修するため。
- 小線源治療についてのスキルアップ目的。
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- 各領域の専門の先生より、それぞれの放射線治療について留意している点やプランニングでの注意点を学ぶことができた。
- 小線源治療において、経直腸エコー、仙骨麻酔を習得できた。
- 臨床試験のコンセプト作成について関わることができた。
- 特にありません。
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- 仕事とプライベートのオンオフをはっきりとつけつつ、研修に取り組むことができました。
- 特にストレスや心配事などはなかったです。
- 埼玉医科大学国際医療センター(所属場所)で放射線治療に携わっています。
- 特にありません。
- 豊富な症例数と様々なモダリティがそろう、研修には最適な環境と考えます。先生方も優しく丁寧に指導くださるので、放射線治療におけるスキルアップを考えている方にはお勧めです。
医師C (レジデント期間: 卒後9年目~1年間, 女性)
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- 優秀な先生がたくさんいるがん専門病院で経験を積みたかった。スキルアップのため。
- 自分のいた病院との違いを知りたかった。
- もともとがんセンターにいた先生に勧めていただいた。
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- 小線源治療やメリディアンなど新鮮な経験を積めた。
- 研究や論文の指導をしっかり受けられた。
- 自分の放射線治療医としてのレベルがわかった。
- 内科当直の申し送りを紙かパワーポイントなどでまとめてほしい。
(自分もやりませんでしたが・・・すみません。口頭だけでは聞き漏らしがあり、他科の先生に迷惑をかけてしまった) -
- 忙しかったですが、勉強のためと思い、特に不満はありませんでした。
- 机をいただいたり、調べものをする環境が充実していたりと、勉強や研究をするのに集中しやすかったです。
- 大学病院に戻って臨床やっています。
- 特になし
- 知識や経験の豊富な先生方のもとで研修できるのはとても刺激的であり、ここで見聞きしたことは必ず今後に活かされます。がん研究センター中央病院での研修おすすめです!
医師D (レジデント期間: 卒後8年目~2年間, 女性)
- きっかけは上司の勧めでしたが、国内最多の症例数を誇る病院で経験を積みたいと思い研修を希望しました。
- 希少がん含め様々な腫瘍へのRTについて各領域のスペシャリストである先生方に指導頂きながら学ぶことができ、また小線源治療(組織内照射)の技術も身につき、日々自分の経験値が上がっていくことを実感できました。MR画像誘導放射線治療やBNCT等の先進的な治療を経験したり、他診療科合同カンファレンスを通してがん治療についての高度な知識を得たりし、研修内容は非常に充実していたと思います。
- 入職したころは仕事がなかなか終わらず連日遅くまで残っていました。ただ、当時は限られたレジデント期間の中でなるべく多くのことを習得したいという思いが強くそこまで苦ではなかったように思います。現在はシフトの調整や医師事務作業補助の方の助けもあって、医師としての業務にかなり集中できるようになり、残業時間も随分減りました。
- 地方出身のため東京の知り合いが少なく最初は不安もありましたが、放射線治療部門の方々が(医師以外の職種の人も)皆親切で安心しました。また週末は当番制となっており、リフレッシュのための時間も持つことが出来ました。コロナ禍の外出制限がなければもっと東京での生活を満喫していたのではないかと思います。
- 短期レジデント、がん専門修練医を経て、放射線治療科スタッフとして現在も在職しています。
- 放射線治療専門医
- NCCHで研修をした人は誰もがレベルアップして卒業していきます。臨床経験を積みたい、研究活動を行いたいなど、どんな目標も成し遂げられますし、それが出来るためのサポート体制も整っています。ここで得た知識や技術を糧に、さらに視野を広げてみてほしいと思います。
医師E (レジデント期間: 卒後3年目~5年間, 男性)
- BNCTが始まる予定だったため。
- 症例数が多く、他院ではほとんど経験できないような希少がんの治療も数多く経験できた。MRI誘導放射線治療、組織内照射、BNCT等NCCHでないと経験できない治療が多く経験できた。臨床試験や治験を多く行っているため、勉強になった。
- レジデント入職時は、曜日の区別が無く、毎日外来、入院管理、小線源治療をやっていて、しかも同時に並行してやるようなことも多々あった。医師の負担面だけでなく、患者さんへのマイナス面も大きかったと思うが、現在は外来日、RALS日など分けられ、全員でカバーしながら働く環境ができており、育児と両立しながら働きやすい環境作りが進んでいると思う。
- 現在はとてもホワイトな良い職場だと思います。
- 内科レジデント→がん専門修練医→放射線治療科スタッフ
- 放射線科専門医、放射線治療専門医、第1種放射線取扱主任者
- NCCHで研修するデメリットはないと思います。短期間よりも、ある程度長期間研修されることをお勧めします。
医師F (レジデント期間: 卒後7年目~3.3年間, 女性)
- 知り合いの先生におすすめされたため。
- 放射線治療医になって初めて来た病院がNCCHだったので、他の病院とは比較できませんが、とにかく症例数が多くがん治療を満遍なく学べる点や、小線源治療にも力を入れていて実際に手を動かして技術の取得ができる点は大変魅力的と思います。
- 私のレジデント時代は、当たり前のように毎日外来と入院の管理と小線源治療を行い多忙を極めており、手技に関しても何度も懇切丁寧に教えてもらうなどということはなく、〇〇ヨットスクールのように海に突き飛ばされて手技を覚える様な状況でした。こんなところで妊娠出産子育ては無理だなあと思っていましたが、今は勤務環境が整備されて全く状況が変わり、困ったときはお互い様で、勤務をカバーしながら子育てしながらでも働きやすい環境です。
- 当時は独身でレジデント部屋に住んでおり、平日は病院からほぼ外に出ることのない生活でした。それが当たり前と思っていましたし、別に困ることもなかったです。
- がん専門修練医(3ヶ月のみ)→放射線治療科スタッフ
- 放射線治療専門医
- 放射線治療の勉強ができるのは当たり前ですが、化学療法や手術含めた癌全般の勉強ができるので、当院で研修すればがん治療医としてのスキルアップとレベルアップに確実に繋がります。是非一緒に働きましょう。
医師G (レジデント期間: 卒後6年目~3年弱, 男性)
- がんの放射線治療の症例が多いため。
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- たくさんの症例を経験できたこと。臨床試験も経験できたこと。論文発表も指導してもらえたこと。
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NCCだから経験できたこと、出来るようになったこと 珍しい疾患への放射線治療、臨床試験、学会発表、論文発表。
- 各自の事情に合わせた研修体制が組めるといいと思いました。
- 東京生活を楽しみました。
- 放射線治療科スタッフとして現在も在職しています。
- 放射線治療専門医、がん治療認定医、第1種放射線取扱主任者
- 放射線治療だけでなく、がん治療に関わる医師として、良い経験を積むことができると思います。
医師H (レジデント期間: 卒後5年目~3年間, 男性)
- 当時の科長さんに電話で誘っていただきました。
- 色々な患者さんを経験できるところ、収入が安定していること、小線源治療の豊富な経験を詰めるところがよかったです。
- 現在はかなりホワイトになりましたが、私がレジデントであった当時はかなり仕事量が多くブラックでした。仕事量的にしんどい点はありましたが、その分得るものもありました。
- 当時はレジデントが自分しかいなかったため、病棟管理も大変でしたが、その後レジデントが増えて仕事量が分散されて楽になった記憶があります。
- レジデントからチーフレジデントになり、現在はスタッフ医師として採用していただきました。
- 放射線治療専門医、第一種放射線取扱主任者、がん治療認定医
- 当院では患者さんの数が多いのみならず、非常に珍しい疾患を経験することができます。小線源治療も患者さんが多いため毎日実施していますので、小線源治療の経験が詰めます。婦人科の画像誘導小線源治療、組織内照射併用腔内照射はできるようになって卒業されて行かれる先生方が多い印象です。是非当院での研修をご検討ください。一緒に働きましょう。