臨床研究支援部門
国立がん研究センター中央病院・臨床研究支援部門は、従来国立がん研究センターの築地キャンパス内のさまざまな部署に散在していた臨床研究の支援機能を統合し、2015年4月1日付けの組織改編により発足いたしました。
国立がん研究センター中央病院は2015年8月7日付で厚生労働省により医療法に基づく臨床研究中核病院の承認を受けました。医療法上の臨床研究中核病院とは、日本発の革新的医薬品・医療機器・医療技術の開発等に必要となる質の高い臨床研究や治験を推進するため、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的な役割を担う病院として、厚生労働大臣が承認するものです。
臨床研究支援部門は、研究実施管理部,研究企画推進部,データ管理部の3部門から構成され、臨床研究中核病院に求められる質の高い臨床研究や治験を円滑に実施するための支援機能を集約し、試験計画時のコンサルテーション、試験計画・実施の支援、データ管理、モニタリング、統計解析、安全性情報管理、トランスレーショナル研究支援などさまざまな機能を有しています。
当病院では未承認薬を初めて人に投与するFirst-in-Human試験や未承認薬・未承認医療機器を用いた医師主導治験やトランスレーショナルリサーチといった臨床開発の早期段階の研究から、外科・IVR・放射線治療領域の大規模な多施設共同臨床試験のような臨床開発の後期段階の研究までシームレスに行っていることが特徴です。
臨床研究支援部門では、研究者や医療スタッフ、研究機関、製薬企業など多くの関係者との連携を図り、世界レベルの臨床研究の実施とそれによる新たなエビデンスの創出を通じて、より良い治療法を国民の皆さまに届けられるよう活動して参ります。
臨床研究支援部門長 山本 昇