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満たされない患者さんのニーズを解消するために新しい寄付プロジェクト「FUTURE プロジェクト」が始動
更新日 : 2024年1月16日
がんの新しいお薬があるのにも関わらず、「日本で実用化されない」、「承認されるまでに時間がかかる」、「限られた患者さんにしか使えない」、日本が現在このようなドラッグ・ラグ、ドラッグ・ロスと言われる状況にあるのはご存じでしょうか。
特に、希少がん(人口10万人あたり6例未満の「まれ」ながん)、難治性がん(治りにくいがんのことで、診断や治療が特に難しいがん)、小児がんは、治療開発への患者さんのニーズや社会的な意義は大きくても、他の疾患と比較して対象となる患者数が少なく、市場規模が小さいため、製薬企業による開発が積極的に進まない現状があります。
国立がん研究センター中央病院ではこのような治療開発が進みづらい領域に光をあて、新しいお薬をより早く・より多くの患者さんに届け、誰も取り残さない医療の未来を目指したいという切実な思いから、今回FUTUREプロジェクトを開始いたしました。
皆さまからのあたたかいご支援が、多くの患者さんの「FUTURE(未来)」につながります。
プロジェクト概要
- 事務局は国立がん研究センター中央病院に設置します。
- 中央病院における複数の「満たされない患者ニーズを解決するための内科系研究プロジェクト」を支援し、効率的かつ円滑的に研究を進めるための基盤を構築・整備してまいります。
<内科系プロジェクト例>
- MASTER KEY プロジェクト
- BELIEVE試験(遺伝子パネル検査による遺伝子プロファイリングに基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養)
- ATLAS プロジェクト
- 日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group:JCOG)による多施設共同試験
- 募集目標額:5,000万円
- 資金使途:
- 希少がん・難治性がん・小児がん等を対象とした研究を進めるための「仕組み」の基盤を整備します。
- 製薬企業が開発に積極的ではない領域に対する研究へ投資します。
- 若手研究者の新規研究プロジェクトのスタートアップ資金を補助します。
- より良い研究を行うための患者・市民参画に関する活動を強化します。
- 公的な研究資金を獲得していない研究や活動、基盤整備に対して優先して資金サポートを行います。既に公的な研究資金を獲得している研究プロジェクトの場合、公的研究資金によってカバーされない範囲に限定して資金を利用することがあります。
FUTUREプロジェクトの詳細・ご寄付の方法については、プロジェクト詳細をご確認ください。