トップページ > NEWS > 新年度のご挨拶
新年度のご挨拶

国立がん研究センター中央病院は、国立がん研究センターの一員として1962年の開設以来“社会と協働して、全ての国民に最適ながん医療を提供する”という理念のもと、がん診療・研究のリーディング・ホスピタルとしての役割を果たしてきました。今日、がんは国民の二人に一人が罹患する克服困難で厄介な病です。全てのがんにおいて 診療の質が高く、ハイボリュームな医療提供体制を提供していくために一層の努力をしてまいります。
2010年の独立法人化後も引き続き、世界レベルのがん医療を提供し、わが国のハブとしてがん医療を牽引するだけでなく、新しく、より効果があり、より安全ながん医療の開発に携わってまいりました。Newsweek誌が発表している、「World's Best Specialized Hospitals 2025」Oncology部門に選出されています。もちろん慢心することなく、これから注力して行く課題として、患者さんの満足度が高い外来・入院診療体制の充実、患者さんの相談支援業務の強化に努めます。また、中央病院として、希少がんや難治性がんなど含め全てのがんにおいて高度かつ専門的な医療、標準化に資する医療の提供とともに、新しい薬剤の開発、ロボット手術をはじめ低侵襲治療に邁進してまいります。
患者・家族の皆様の視点に立った良質かつ安心な医療の提供を目指し、丁寧な分かりやすい説明を行い、情報の共有化に努めることにより、なお一層の信頼関係を構築してまいります。日ごろから医療連携を通じ、医師会・連携医療機関の先生方には大変お世話になっております。先生方のご支援なしにはがん専門病院の役割を果たすことは困難です。本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様が安心してがん診療を受けられるように職員一同誠心誠意努めてまいりますので、皆様方のあたたかいご支援とご助言を心よりお願い申し上げます。
2025年4月
国立がん研究センター中央病院
病院長 瀬戸 泰之