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知っておきたい尿もれ・便もれの基礎知識

尿もれ・便もれの基礎知識

尿もれ・便もれへの生活の工夫は、主に

  1. ケア用品を正しく選んで使う
  2. 皮膚トラブルの予防
  3. 臭気対策

の3点です。

尿もれ・便もれがなぜ起こるのか、それは仕方がないことなのかを考えていただくために、基礎知識を紹介します。
その上でかかりつけ医師や看護師に相談することをお勧めします。
尿もれ・便もれには主に次のようなタイプがあります。

失禁の種類表

生活の工夫のポイント

ケア用品を正しく選んで使う

ここでは、パッドやおむつについて紹介します。

 選び方

活動量、生活スタイル、尿もれ・便もれどちらなのかと、その量によっておむつやパッドを選びます。
おむつは大きく分けて、テープ止めとパンツ式に分かれます。自分で立てる場合や脱ぎ着できる場合には、パンツ式を選びます。
近年、高分子や不織布の部分が薄くなり、外見上、装着していることが分かりにくくなっています。
尿もれパッドは、生理用品で代用せず、尿もれ用を選びます。尿1回分から5~6回用などたくさんの種類があります。
男性用、女性用の区別や尿臭を抑える効果のある製品もあります。
便もれには便もれ専用パッドを選択します。
下痢便の水分を下層に流し吸収して固めることで、便汁が肌に付着して起きる肌荒れを防ぎます。

 使い方

脇のギャザーを立てることや、そけい部にきちんと沿わせて当てることなど、包装に書いてあるように使いましょう。
女性は尿道口に隙間をつくらないで、ぴったりと当てることがコツです。
男性は陰部をくるむように当てます。
商品より吸水能力が格段に高く、尿の臭いを抑える効果もあります。
近年、高分子や不織布の部分が薄くなり、外見上、装着していることが分かりにくくなっています。
下痢の便もれには便もれ専用パッドを。下痢便の水分を吸収して固めることで、便が肌に付着して起きる肌荒れを防げます。

皮膚トラブルの予防

尿・便どちらも、出たら交換した方がよいでしょう。何枚も重ねると蒸れて肌荒れの原因になるので、必要な分だけ当てましょう。
石けん洗浄は一日2回程度にとどめ、優しく洗いましょう。
皮膚をこする、何度も石けんで洗う、などの行為はむしろ肌荒れの原因になります。
肛門洗浄清拭剤や撥水効果のあるクリームやスプレーを使うと、皮膚荒れ予防になります。

臭い対策も大切

最後に、排泄に伴う臭いにお困りの方へ。
汚れた衣類やシーツは早めに交換し、使用後のおむつやパッドは素早くビニール袋に密封して捨てましょう。
袋内に消臭スプレーを噴射しておくと効果的です。
抗菌消臭成分配合のおむつもあります。
その他、次のような工夫をしてください。

 尿の対策

水分量が少ないと臭いが強くなりやすいので、日中は水分を多めにとるようにしましょう。
抗酸化・抗菌作用のあるクランベリー入りのジュースやゼリーは尿の細菌増殖を抑え、臭いにくくなると言われています。

 便の対策

臭いが強くなりやすいニンニク、ニラ、ネギ、チーズ、アスパラガス、卵などを控えめに。

「生活の工夫カード」については、関連リンクからご覧ください。

関連ファイル

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