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国立がん研究センター中央病院におけるセレウス菌感染症のご報告(第4報)
平成25年8月22日にご報告いたしました、国立がん研究センター中央病院におけるセレウス菌による感染症の事例について、アウトブレイク終息と判断しましたので、その後の経過とともにおしらせします。
経過
- 8月22日に、6月17日から8月21日の間にセレウス菌感染症症例が13例発生したことを報告しました。その後10月25日に新規の発症を1例認めました。しかし、その後2ヵ月間血液培養からはセレウス菌を検出せず、12月25日を持ちまして今回のアウトブレイクは終息したと判断します。
- すべての症例の治療は終了しています。
セレウス菌による感染症件数(6月17日から12月25日)
対応状況
- 10月に1例発生例がありましたが、13例の発症がみられた後約2ヵ月間症例の発症がなかったこと、および新規症例の発症が10月以降認められていないことから、10月に発症した症例と6月から8月の間に発生したアウトブレイクとの関連性はないと判断しております。(セレウス菌は環境常在菌であり、セレウス菌感染症は頻度が低いものの一般の病院において起こりうる感染症であるため)
- 感染の拡大を防止するため、病棟業務に従事する職員を中心に日常業務における注意点(手指衛生、血管内留置カテーテル等の扱いについて等)の再徹底を継続し実施しています。
- 調査委員会を発足し、感染防止対策地域連携病院に協力をいただきながら、感染源、感染経路、感染症症例の調査分析等を継続し適宜必要な対策を実施しています。
- 亡くなられた2名の患者さまについては、経過とセレウス菌感染との因果関係等について引き続き調査を行っています。
- 中央区保健所等、関係機関への情報提供を継続して行っています。
今後の対応方針
- 院内調査の終了後に外部評価を受ける予定です。
- 当院におけるセレウス菌感染症発生につき調査結果がまとまった時点で、当センターホームページ等において、情報を開示してまいります。
これまでのご報告は関連リンクをご参照ください。
平成25年12月27日
独立行政法人国立がん研究センター
中央病院長 荒井 保明