アピアランス

アピアランスケアとは、「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア（定義：国立がん研究センター中央病院のアピアランス支援センター）」のことです。がん治療によって、患者さんには手術跡や脱毛、皮膚の変化などさまざまな外見の変化が生じます。こうした変化した部分そのものに関する悩みだけではなく、外見の変化によって「自分らしさが失われてしまった」とか「周囲からどう思われるのか気になる」という心理的な苦痛も伴います。アピアランスケアは外見の変化した部分を目立たなくするなど美容的な方法とともに、自分らしさの喪失や他者との関係性に対する辛さを軽くすること、その人らしい生活をサポートすることも同時に行っていきます。具体的な外見への支援として、カバーメイクやネイルケア、医療用ウィッグの選択などのアドバイスや、看護師・相談員と外見の変化に対する不安や辛さなどの話を伺い、自分らしさを取り戻していくための相談対応をします。