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卵巣への影響
妊孕性(にんようせい)について
妊孕性とは、妊娠するために必要な能力のことですが、妊娠するために必要な臓器と機能と言い換えることができます。妊娠するために必要な臓器として、女性では子宮や卵巣が、男性では精巣が挙げられます。その一方、妊娠するために必要な機能として、女性では排卵や月経などの整調な生理の周期に伴う現象が必要ですし、男性であれば性交渉を行うための勃起や射精能力も妊孕性を構成する一部と考えられています(表1)。
さらに、妊娠するために必要なものとして“配偶子”がありますが、これらは遺伝情報(生物の体を構成するための設計図のようなもの)を持っており、生物として種を存続するために必須のものとなります。女性であれば卵巣の中に存在する卵子が、男性であれば精巣の中に存在する精子が配偶子にあたり、生命を次の世代に繋ぐためにとても大切なものといえます。(出典:日本がん・生殖医療学会)
表1 妊孕性を構成する要素
女性 | 男性 | |
臓器 | 子宮・卵巣 | 精巣 |
配偶子 | 卵子 | 精子 |
機能 | 排卵 | 射精・勃起 |
抗がん薬による卵巣への影響
ときに卵巣の機能が低下し、月経不順や月経停止にともなう更年期症状(ほてり、発汗、膣乾燥感など)が現れる可能性があります。
関連ファイル
関連リンク
- 抗がん剤Q&A
- がん化学療法・放射線治療Q&A
- 日本がん・生殖医療学会 (外部サイトにリンクします)
- 『小児,思春期・若年がん患者の妊孕性温存に関する診療ガイドライン』2017 年版 (外部サイトにリンクします)
- 小児・若年がん長期生存者に対する妊孕性のエビデンスと生殖医療ネットワーク構築に関する研究 (外部サイトにリンクします)