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研修プログラムについて

国立がん研究センター中央病院胃外科でArtとScienceを学ぼう

診療科としての人材育成のポイント

ヒトの身体や病気のメカニズムはすべて解明されているわけではなく、完璧な治療法もありません。われわれは、限定された情報の中で、先人が積み上げてきた、臨床 研究の成果、知識や経験を生かしつつ、現時点で最良と判断される方法で患者さんの診療にあたっています。診療をしていくなかでは、数多くの疑問が生まれます。生ま れた疑問は、指導医に教えを請うたり、成書や文献に当たることで解決できるものもあれば、できないものもあります。解決できない疑問をどうするか、どうすれば解決で きるか。中央病院胃外科では、知的好奇心を持ち「Art =手術技術」と「Science =疑問を解決し新たな診療を生み出す科学」を追及できる人材、将来の胃癌外科をリードする人材を育てます。)

国立がん研究センター中央病院胃外科での研修の特徴

  • 豊富な症例数と少数のレジデントによる密度の高い手術経験
  • 国内屈指の腹腔鏡下胃切除の執刀経験と技術認定医合格実績
  • 論文執筆、国際学会発表で世界につながるglobalな情報発信のチャンス
  • 日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の中心施設としての経験

 

Art

豊富な症例と少数修練医による高密度な執刀機会

年間300例程度の胃がん外科治療を行っています。開腹や腹腔鏡下に、機能温存手術から大動脈周囲リンパ節郭清、経裂孔下縦隔郭清、胸腔鏡下高位胸腔内吻合まで、すべての手術を経験できます。また、当科は、腹腔鏡下胃切除術の技術認定医5名を擁しています。2018 年度の腹腔鏡手術数は、200 件程度でした。
経験豊富なスタッフが、技術認定医取得に向けて、丁寧に指導しています。ビデオカンファレンスを定期的に開催し、常により優れた手技の開発を目指します。また、 ラボでの実習も定期的に組み込んでいます。「ビデオカンファ」、「ラボ実習」、技術認定医の指導下での執刀」により、効率的に手技を勉強することができます。当院でレジデントに対する腹腔鏡下幽門側胃切除のトレーニングを開始して以来、修練医の内視鏡外科技術認定医(幽門側胃切除)の合格率は80%と全国屈指の合格率を誇ります。

胃外科スタッフによる手術指導レクチャー(胃外科で定例開催される教育講義)

  • ビデオクリニック(レジデント執刀手術のビデオを振り返り改善点の指導)
  • 手術デバイスの原理、安全な使用方法、ピットホールの解説
  • 実際のビデオからトラブルシューティング
  • 大動脈周囲リンパ節郭清手技
  • 胃癌手術に必要な膜解剖の理解

緊張感は持ちつつも和やかな空気の技術指導
緊張感は持ちつつも和やかな空気の技術指導

 

Science

Logical thinkingの熟成
英語論文執筆、国際学会発表から世界へ情報発信

1. 治療開発

日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の中心的施設として、ほぼ全ての胃癌外科治療の開発を主導してきました。また、現科長は、JCOG 胃がんグループのグループ事務局として、グループを支えています。年3回開かれる胃がんグループ班会議や、中央病院で開かれるJCOG プロトコールコンセプト会議に参加すれば、どのようにプロトコールがブラッシュアップされていくのか経験できます。さらに、臨床試験のプロトコールを熟読し、患者さんを試験に登録し、プロトコール治療を実 践することで、新しい標準治療がどのように築かれていくのかを経験できます。プロトコールを自ら作成し、治療開発を主導していく人材を育成していきます。

2. 臨床研究

豊富な症例を用いて、臨床研究を行い、診療のなかで生まれた多くの疑問を解決していきます。研究成果は、英語論文にまとめてもらいます。毎週水曜日は研究  カンファレンス、毎週木曜日はスタッフレクチャーを行っています。経験豊富なスタッフが、研究の進め方、英語論文の書き方から投稿まで、丁寧に指導します。

3. トランスレーショナルリサーチ(TR)

研究所、全国の主要な大学、イギリスリーズ大学/ オランダマーストリヒト大学 / シンガポール国立大学と連携しています。TRでの英語論文執筆も可能です。

胃外科スタッフによるレクチャー(胃外科で定例開催される教育講義の例)

  • 英語論文の書き方
  • レジデント研究課題のディスカッション
  • 栄養療法や低侵襲治療のアウトカム評価法とその問題点
  • 臨床データ解析方法、統計手法
  • 胃癌治療の歴史
    など多数

Others
定例カンファレンス / 教育レクチャー

病理カンファレンスの様子
病理カンファレンスの様子
  • 内視鏡科合同手術/ESD 症例カンファレンス(毎週)
  • 胃外科/ 消化管内科/ 内視鏡科合同カンファレンス(毎週)
  • 病理カンファレンス(月一回)
  • 研究カンファレンス(毎週)
  • スタッフレクチャー(毎週)

海外からの留学生 / 見学者との交流
  国際的な人脈構築のチャンス(苦手な人は)英会話のトレーニング

 

全研修コースの載ったPDFはこちらです。

 

研修に関するお問合せ先

 

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