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核医学業務
PET (Positron Emission Tomography) 用放射性薬剤の製造および品質管理
医療用小型サイクロトロンを院内に設置し、専任の薬剤師がサイクロトロンオペレーターとともにPET用放射性薬剤の製造および品質管理を行っています。当院の薬剤製造環境は、日本核医学会より学会製造基準 (学会GMP) に準拠した施設として薬剤製造施設認証を取得しているため、より高度で安全な医療の提供を行っています。さらに新規PET薬剤を用いた臨床研究や治験に取り組んでいます。
【製造実績のあるPET用放射性薬剤】
- 18F-FDG (2-Deoxy-2-[18F]fluoroglucose)
-一般的な癌診断で用いられるPET診断薬。 - 11C-Methionine
-主に脳腫瘍PET診断薬。 - 11C-Choline
-主に脳腫瘍や骨盤部周辺の腫瘍PET診断薬。 - 18F-FBPA (4-Borono-2-[18F]fluoro-L-phenylalanine)
-中性子捕捉療法 (BNCT) の効果判定等を行うためのPET診断薬。 - 64Cu-抗体製剤
-様々な抗体製剤に金属核種64Cuを標識させた研究用放射性薬剤。
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<住友重機械工業社製サイクロトロンHM-12S>
診断用放射性医薬品 (SPECT、PET) や治療用放射性医薬品の標識調製および管理
当院では様々な診断用ならびに治療用放射性医薬品を扱っており、患者さんの投与時刻に合わせて薬剤師が標識調製を行っています。また標識調製するにあたり調製表等必要な帳簿を作成し、管理しています。
【主に扱っている診断用放射性医薬品】
- 乳がんや皮膚がんにおけるセンチネルリンパ節の同定
― フィチン酸テクネチウム (99mTc) 注射液 - 骨シンチグラフィーによる骨転移の診断
― テクネMDPⓇ注射液 (99mTc)、クリアボーンⓇ注射液 (99mTc) - 神経内分泌腫瘍の診断
― オクトレオスキャンⓇ注 (111In)
【主に扱っている治療用放射性医薬品】
- 去勢抵抗性前立腺癌の治療
― ゾーフィゴⓇ静注 (223Ra) - 甲状腺癌および転移巣の治療
― ヨウ化ナトリウム (131I) カプセル