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サイバーナイフ
装置更新のため2024年10月でサイバーナイフの稼働を停止しました。
サイバーナイフについて
サイバーナイフは、ロボットアームの先に取りつけられた放射線治療装置が体の周りを自由自在に動き、集中的に放射線を腫瘍に照射する定位放射線治療(ピンポイント照射)専用の装置です。可動域の広いロボットアームを動かすことで、場所を変えながら放射線を照射することができるため、正常組織にあまりダメージを与えずに治療行うことが可能です。また、間欠的に画像での照合を行い、呼吸により移動する腫瘍を追尾して放射線を照射することができます。呼吸を止めたり、大掛かりな固定器具などを使用する必要がないため、患者さんの負担を軽減することが可能になりました。
注:頭部の治療の際は患者さんの顔のかたちに合わせたネット状の固定具は使用します
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加速器
アームの先に取りつけられています。
ここから照射されるビームで治療を行います。 -
コリメータ
加速器の照射口に取りつけてX線ビームの太さを調節するパーツです。
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シンクロニー
呼吸追尾システム呼吸による腫瘍の動きを追尾します。
X線源の画像とあわせて照射位置の補正に貢献します。 -
X線源
天井に2つ設置されていて、治療中に画像を撮影します。
フィルムは床に埋め込まれています。
治療について
おもに転移性脳腫瘍に対して治療を行っています。痛みや熱さなどの苦痛を感じること はなく、1回の治療は30分程度で終了します。病変の大きさや状態により1回で治療が終了する場合と複数回に分けて照射を実施する場合があります。現在は脳腫瘍以外にも脊髄や肺・肝臓、前立腺に対する治療も行っています。
受診について
当院への受診(セカンドオピニオン含む)には原則として医師の紹介状が必要です。サイバーナイフでの治療をご希望の場合には、現在の主治医とよく相談のうえ、紹介状をご用意ください。初診のご予約は患者さんご本人からのお電話にて承っています。来院時に今回がんと診断される根拠となった資料(診断画像を記録したCD-ROM・フィルム・病理レポート・病理標本など)をお持ちいただくと診察がよりスムーズです。