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8K内視鏡手術システム
8Kスーパーハイビジョンを使った新たな腹腔鏡手術システム開発
国立研究開発法人国立がん研究センターと一般財団法人NHKエンジニアリングシステム、オリンパス株式会社は、8Kスーパーハイビジョン技術(以下、8K技術)を内視鏡外科手術に応用するために新たな腹腔鏡手術システムを開発しました。
2016年11月5日に4社共同でプレスリリースいたしました。
右写真は、8K内視鏡手術用カメラの試作機で、8Kスーパーハイビジョンは従来の2Kハイビジョンの16倍の高精細画像が得られます。
特徴
8K技術を使用した内視鏡手術は、体内で高精細画像が得られることから従来は見えなかった微細な構造物が同定出来ます。
細かい血管や神経を確認できることから、出血が少なく後遺障害も少ない手術が可能となることが期待されます。
高精細画像が得られることから、体内で従来より細かい構造物を認識できます。
今後の展望
8K技術を用いた新腹腔鏡手術システムの開発と、実用化・普及を目指し、2016年度より開始しています。2017年度においては、新腹腔鏡手術システムの試作品が完成し、動物実験や医療機器安全性検査等を通して性能を検証してきました。その結果、腹腔鏡と8Kカメラ全体として解像度や色再現性、実物感など8K映像の性能を十分発揮できること、医療機器としての安全性を一定レベルで確保できることを確認しました。
8K技術の医療応用における患者さんを対象とした臨床試験は世界で初めてで、2017年度は2例、2018年度は23例に増やし検証を進めます。その後、更に実用化に向けて改良を進めて、手術の質の向上に貢献してまいります。
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本プロジェクトで使用している8K内視鏡手術用カメラシステム
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8K内視鏡手術システムを使用すると、従来型内視鏡カメラでは見えなかったような細かい血管などの構造物を認識することができ、繊細な手術が可能となることが期待されます