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研修プログラムについて

国立がん研究センター中央病院で乳腺外科のスペシャリストに!

わたしたちが、研修で提供できることは・・・

当科では、初診からの診断、手術を含めた局所治療、また術後内分泌治療とその後のサーベイランスを行っています。 乳がん治療は集学的で多岐に渡り、細分化がますます進んでいます。また、手術については低侵襲化が進み、腋窩郭清の症例数も減少傾向にあります。しかし一方、依然として原発性乳がんにおける治療の柱は手術といえます。

当科での研修は豊富な手術件数(2022年度762例)を背景に、標準手術はもちろんのこと、拡大手術から先進の低侵襲手術まで多くの症例を執刀・経験することで、局所治療に妥協のない乳腺外科医を育てます。また、腫瘍内科・病理診断科など院内関連分野、研究所とも柔軟に連携をとることにより、それぞれの目的に合った研修が効率よく行えます。さらに、医局の所属の有無にかかわらず他大学との連携大学院を通じて、学位の取得も可能です(2013-2021年で当科から連携大学院で3名学位を取得しております)。

当科で学ぶレジデントは医局に所属していない医師も多数在籍し、卒業後も当院を含めた地域基幹病院において第一線で活躍しています。当科で研修し、未来の乳がん治療を牽引していくリーダーとしての乳腺外科医を目指していきましょう。

乳腺外科メンバーの画像

当院のレジデント研修業績

がん専門修練医(あるいは中心となるレジデント)の手術執刀実績

2020年度 124例(腋窩郭清 18 例含) (注)医師4年目
2021年度 135例(腋窩郭清 32 例含) (注)医師7年目
2022年度 109例(腋窩郭清 34 例含) (注)医師8年目
2024年度 150例(腋窩郭清 24 例含) (注)医師9年目

連携大学院学位取得実績

2016年 慶應義塾大学
2019年 慶應義塾大学
2021年 東京慈恵会医科大学

学会・論文発表

  • 国内学会:日本乳癌学会総会、日本乳癌学会関東地方会、日本外科学会総会、SNNS 研究会
  • 海外学会:EBCC、ESSO、St. Gallen  Conference など
  • The Breast 誌、Breast Cancer 誌、Clinical Breast Cancer 誌、Surgery Today 誌 、Pathology International 誌などに論文掲載。

推奨するコース

乳腺専門医取得コース(2年)

対象者:
これから乳腺外科を軸足に乳腺専門医として歩み始めようとする医師
原則として以下の条件を満たした医師を対象

  • 採用時に医師免許取得後3年目以降(5年目以降が望ましい)
  • 新専門医制度対象者は基本領域専門医(注)取得済み、もしくは取得見込み(旧専門医制度対象者はその基本領域の専門医もしくは認定医等を取得済み、もしくは取得見込み)で、当院での研修によりサブスペシャルティ専門医を目指す者
(注)基本領域専門医:外科専門医

研修目的:

  • 乳腺専門医の取得(もしくは取得に必要十分な手術症例数)
  •  マンモグラフィ読影認定医(AS) 取得
  •  国内・国際学会での筆頭演者(査読付き英文学術誌への投稿支援)

研修内容:

  • 週5日の手術日で平均5-10 症例の手術を担当・経験
  • 病棟管理で必要関連部署との連携を学ぶ
  • 希望に応じて一定期間病理科・腫瘍内科など関連部署で他分野の専門研修
  • 各種カンファレンスで知識の習得・発展
  • 定期的な学術集会での発表・参加で最新の知見を得る

研修期間:
原則、乳腺外科2 年(希望により他科ローテート数か月単位)(病院に定められたCCM 研修があります)

研修の特色:
2年間乳腺外科で手術を中心に幅広く集中的に手術手技を学ぶことが出来る。乳がん手術のエキスパートであるスタッフから濃密な指導を受けることで、標準的でかつ美しい乳がん手術を身につけることを目標としながら、専門医取得に必要な手術症例短期間で効率よく執刀できる。また他部署の関連医師と交流する中で、乳腺専門医としての自覚や在り方を確立していく。研修中に終えた学術成果があれば、海外の学会で演者として発表する。

モデル研修1 2年間で漸次 乳腺外科臨床、病理・画像診断、腫瘍内科に進み海外学会で研究成果発表へ

乳腺外科アドバンストコース(3年)

対象者:
これまで乳腺診療に携わってきた医師で、今後乳腺外科を専門として第一線での活躍を希望する医師
原則として以下の条件を満たした医師を対象

  •  採用時に医師免許取得後5年目以降(乳癌学会入会済みが望ましい)
  •  新専門医制度対象者は基本領域専門医(注)取得済み、もしくは取得見込み(旧専門医制度対象者はその基本領域の専門医もしくは認定医等を取得済み、もしくは取得見込み)で、当院での研修によりサブスペシャルティ専門医を目指す者

 (注)基本領域専門医:外科専門医

研修目的:

  •  乳腺専門医取得(必須)
  •  あらゆる乳がん手術を術者として高いレベルで遂行できる。
  •  国内・国際学会での筆頭演者、査読付き英文学術誌の筆頭著者
  •  自ら研究を立案し、スタッフ指導のもと遂行する。

研修内容:

  •  手術の症例を考慮しながら手術スケジュールを管理し、自らも週平均5-10 症例の手術を執刀する。
  •  病棟管理で中心的な役割をこなすことで、乳がん特有の病棟管理マネジメントや必要関連部署との連携を学ぶ。
  •  希望に応じて一定期間病理科・腫瘍内科・画像診断部など関連部署で他分野の専門研修を行う。
  •  各種カンファレンスの中心的な役割をこなすことで知識や議事の進行能力も習得する。
  •  定期的な学術集会での発表・参加で最新の知見を得、最新のtopic に対しても進んで討論できる知識と発信力を得る。
  •  臨床試験に積極的に参加し、新規治療開発の現場を体感する。
  •  連携大学院(慶應大学・順天堂大学・東京慈恵会医科大学など)に入学し、当院勤務は継続しながら自らの研究を立ち上げ、学位を取得する。

研修期間:
原則乳腺外科2年(1ー2年目は原則乳腺外科(病院に定められたCCM 研修があります)、3年目以降は他科ローテート数か月単位で可)。連携大学院の場合 は4年間の在籍が必要

研修の特色:
乳腺外科医として第一線で活躍すべき医師を育成する。標準とされる乳がん手術を独立して高いレベルで遂行出来るようにする。最終年度は研究活動に当てることや外来・生検業務などで実際の外来運営も担うことも選択できる。業務のみならず、臨床試験や論文作成などに積極的に関わり、将来の新規医療開発に貢献できる乳腺外科スペシャリストを目指す。研修中に終えた学術成果を海外の学会に演者として発表することが恒例となっている。卒後は多くの医師が当院スタッフをはじめ、地域の基幹high volume 施設へ就職している。

モデル研修2 3年間で漸次 乳腺外科臨床、病理・画像診断、研究所等で基礎研究、論文発表・学位取得へ

研修修了後の主な就職実績(2013年~)

  • 国立がん研究センター中央病院 乳腺外科医員:4名
  • 昭和大学病院:1名
  • 虎ノ門病院:1名 など

 (注)旧チーフレジデントコース(現アドバンストコース)に準ずる

研修に関するお問合せ先

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