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研修プログラムについて
「食道癌手術を極めるために」
国立がん研究センター中央病院での研修が最適な理由
診療科としての人材育成のポイント
- 【 メスが持てる外科医の育成】複雑な縦隔解剖を深く理解し、手術手技を言語化・摸倣・創造する
- 【 豊かな人間性の育成】他科・他職種との連携を重視し、チーム医療の中でレジデントの主体性を尊重
- 【 EvidenceとExperience】豊富な症例を治療することで教科書では学ぶことのできない臨床経験を養う
手術を体系的に学ぶ
当科が誇る胸腔鏡下手術は、膜に沿った手術にこだわっており、とにかく早く、出血も少ない。
Standardization されたこの術式を、助手→スコピスト→術者と体系的に学ぶことができる。
体位・ポート配置から、手術の一挙手一投足を言語化し、チーム全体で共有・習熟することを心掛ける。
豊富な執刀のチャンス
図2. 2023年度の手術症例の内訳
頸部郭清や腹腔鏡補助下胃管再建も、豊富な執刀のチャンスがあり、洗練された手技を身につけることができる。
(がん専門修練医の1年間の執刀件数 胸腔鏡orロボット支援食道切除:15例、腹腔鏡orロボット支援胃管再建:30例、頚部郭清:40例、助手:100 例以上)
困難症例を通して Experience の蓄積
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図3. 喉頭温存頚部食道切除
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図4. 縦隔鏡下食道切除
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図5. 咽頭喉頭食道切除(大血管置換を伴う)、縦隔気管孔造設
現役レジデントの声
久保Dr. がん専門修練医
消化器外科手術の中でも、高難度かつ胸部、腹部、頚部とダイナミックな手術を必要とする食道外科に興味を持ち、卒後8年目に当院での研修を開始しました。胸腔鏡手術、ロボット手術、縦隔鏡手術と低侵襲手術を中心にそのコンセプトを学び、実践を繰り返すことが研修の主たる内容ですが、とても中身が濃く刺激的な毎日です。また論文執筆、学会発表(上級演題が中心)など学術活動も行っていく環境があります。さらに近年は海外からの留学生も交えて、世界をリードしていく集団を目指し、精進しております。ぜひ一度見学にいらしてください。
宇都宮Dr. がん専門修練医
レジデント3年コースを経て、現在がん専門修練医を務めさせていただいております。卒後8年目でがんセンターの研修を開始しました。食道癌領域は専門機関が全国的にも少なく、一度集中的に学びたいと考えていました。その中で国内屈指の症例数を誇る当院での研修を志望しました。当科での研修は、手術はもちろんのこと周術期管理を含めた食道癌診療を学ぶことができます。また学会発表や論文作成といった学術活動も積極的に行っており、連携大学院での学位取得も可能です。学びのチャンスがたくさんある環境で、志の高い先生方との研修は貴重な経験になることは間違いありません。
伊賀上Dr. 正規レジデント
短期レジデントコース→現在は正規レジデントコースです。当科は国内随一の症例数を誇り、また、困難症例にも適切な治療を諦めない方針で、圧倒的な量と質の食道癌の臨床経験を積むことができます。応募の際は診療に参加することは敷居が高いことに感じましたが、実際は、年次・立場問わず、すべてのメンバー全員がワンチームの仲間として必死に目の前の患者さんの診療にあたっています。また、外科・内科ともに新しい治療開発に積極的で、科長をはじめとして食道外科全体が前向きに努力しており、新しい治療の結果をまとめたりする機会も多く得られます。オフの時間は自由で、個人としても手術経験・専門医取得・論文執筆・学位取得・プライベートなど様々な目標設定が可能です。
研修に関するお問合せ先
- 国立がん研究センター 中央病院 食道外科
教育担当:小熊 潤也
メールアドレス:joguma●ncc.go.jp - 中央病院レジデント募集情報
https://www.ncc.go.jp/jp/cepcd/recruit/20220823090229.html - Facebook 中央病院 教育・研修情報
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